損保ジャパンと東京海上日動の自動車保険とを、徹底比較しました。
国内有数の販売量を誇る、損保ジャパンと東京海上日動の自動車保険を、以下のように比較しました。
損保ジャパンと東京海上日動は、国内トップの売上高を争うライバル同士です。
下のグラフは、2021年度末のおもな損保会社の売上高ランキングです。
上位の4社は別格の規模ですが、その中でも、東京海上日動と損保ジャパンとは飛び抜けています。
2つの自動車保険の、補償・サービスを比較しました。
比較する前に確認しておきたい事実
自動車保険のおもな補償内容は損保業界内で統一されています。そのため、ベースの仕組みや補償・サービスでは、商品による差はわずかです。
商品による差が出るのはプラスαの補償・サービスです。
こうした事情があるので、補償・サービスの比較しても、決定打になる確率は低いです。
どちらも代理店型自動車保険
自動車保険は、代理店型とダイレクト型の2タイプに分かれます。
損保ジャパンと東京海上日動は、どちらも代理店型です。諸手続きのときに、代理店がサポートしてくれます。
よって、顧客向けサポート体制は、同程度に充実していると考えられます。

2つの自動車保険の特徴を比較
上のような状況なので、それぞれの商品の特徴的な機能にしぼって比較します、下表にまとめました。
損保ジャパン | 東京海上日動 |
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勝ち負けを決められるほどの目立つ違いはありません。
損保ジャパンと東京海上日動の自動車保険とで、保険料水準を比較しました。
2つの自動車保険の保険料水準を、7パターンの年齢+等級の組み合わせで比較しました。年払い保険料です。

比較した7パターンのうち、5つで東京海上日動が、2つで損保ジャパンの方が高くなりました。
損保ジャパンが安くなる確率の方が高いものの、両者の差は小さく、見積もり条件を変更すると逆転するかもしれません。
損保ジャパンと東京海上日動の自動車保険で、顧客満足度や評判を比較しました。
よくあるランキングは、消費者による印象評価のせいか、客観的事実に合致しないことが多く、信頼性が今一つです。
そこで、公表されている公的なデータをもとに顧客満足度や評判を探り、比較しました。
苦情が多いのはどっち?
日本損害保険協会は、協会が受け付けた、各損保会社に関する苦情件数を公表しています。
下表は2021年度の実績です。
損保ジャパン | 東京海上日動 |
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売上高100億円あたりの苦情件数は、損保ジャパン11.4件に対し、東京海上日動12.8件です。
ということは、損保ジャパンの方が苦情発生率は低いと言えそうです。
公表されているのは、会社全体の苦情件数です。自動車保険以外も含まれています。
つまり、上の比較は、自動車保険の比較というより、各社のサービスレベルの比較です。
自動車保険の解約が多いのはどっち?
損保各社が毎年公表している資料から、自動車保険の途中解約の発生状況がわかります。
解約の原因は商品への不満だけではありませんが、他社より目に見えて解約が多いと、問題を抱えている恐れがあります。
損保ジャパン | 東京海上日動 |
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売上高100億円あたりの解約高は、損保ジャパン1.43億円に対し、東京海上日動1.46億円です。
ということは、損保ジャパンの方が解約発生率はわずかに低いと言えそうです。
自動車保険の売上が伸びているのはどっち?
自動車保険は1年更新なので、売上高の変化から、顧客満足度や期待の大きさが、ある程度推測できます。
下表は、それぞれの損保会社の2019年度→2021年度の、自動車保険の売上高の伸びです。
損保ジャパン | 東京海上日動 |
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ちなみに、業界の平均伸び率は2.3%でした。東京海上日動も損保ジャパンも、伸び率は平均以下です。
どちらも伸びは鈍っていますが、とくに損保ジャパンは不人気なようです。
【結論】顧客満足度は同じくらいだが、人気では東京海上日動
3つのデータを比較したところ、損保ジャパンと東京海上日動の顧客満足度や評判は、同じ程度でした。
損保ジャパンと東京海上日動の自動車保険では、総合評価はどちらが上?
お勧め度はどちらが高い?
ここまでの比較の結果をもとに、下のようになります。
- 補償・サービスの充実度は、ほとんど差がない。
- 保険料は、損保ジャパンの方が安くなる確率は高いが、金額の差は小さい。
- 顧客満足度・評判は、同程度。
以上のことを踏まえて判断すると、総合的なお勧め度は互角です。
ご自分のニーズに合った方、または、ご自分の見積もり条件でコストパフォーマンスが高い方を、お選びください。
ご自身のニーズに合った方をお選び下さい
保険料を大幅に下げるなら
もし保険料の節約をお考えでしたら、損保ジャパンと東京海上日動の間で切り替えても、効果を期待しにくいです。
保険料を大幅に下げるなら、手始めに、次のダイレクト型自動車保険も検討対象に加えましょう。
イーデザイン損保 | セゾン自動車火災 「おとなの自動車保険」 |
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東京海上日動と同じグループのダイレクト損保![]() |
損保ジャパンと同じグループのダイレクト損保![]() |
コストパフォーマンスの良さで自動車保険を選ぶなら、無料の一括見積サービスをおすすめします。
上の2つの自動車保険をご自分の見積もり条件で比較したいとか、他のダイレクト型も含めて比較したいとお考えなら、無料一括見積サービスのご利用をお勧めします。というのは・・・
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このサービスの利用者は、平均して保険料を年間約35,000円節約されているそうです。
