メニュー
ページトップ

自動車保険は、高い商品と安い商品に二極化してます。
また、保険料は毎年のように見直され、安さのランキングは刻々と変動しています。

平均して35,000円も保険料を下げている方法を、お試し下さい。

JA共済の自動車共済『クルマスター』について、その商品内容、評判などを徹底分析しました。

JA共済は『クルマスター』という名称の自動車共済を販売しています。

加入手続きや用語などにちょっとした違いはありますが、実質的には損害保険会社の自動車保険と同じ内容です。

そんなJA共済の自動車保険『クルマスター』について、以下のことを解説します。

JA共済の自動車共済のメリット、デメリットはこちらです。

自動車保険や他の自動車共済と比べたときの、JA共済の自動車共済のメリット、デメリットを以下にまとめました。

JA共済の自動車共済のメリット

JA共済の自動車共済『クルマスター』のメリットです。

  • 農業従事者はもちろん、それ以外の人も簡単に加入できる。
  • 自動車保険と同レベルの保障とサービス。
  • 自動車保険との間で、等級を引き継ぎできる。
  • 掛金(保険料)は、ダイレクト型自動車保険と同じくらいかやや高い水準。
  • 巨大金融機関としての資金力がある。

自動車保険の間では、他社に乗り換えたときに等級を引き継ぐことができます。

一方、自動車共済には、自動車保険との間で等級引継できるものと、できないものとがあります。JA共済『クルマスター』はできます。

JA共済の自動車共済のデメリット

JA共済の自動車共済『クルマスター』のデメリットです。

  • 事故対応に不安がある。
  • 等級の低い人に厳しい価格設定。
  • 申込等の手続きは、原則としてJAの営業時間内に。
  • JAの窓口に自動車共済に詳しい人が少ない。

農業従事者はもちろんそれ以外の人も、お近くのJA(農協)で加入できます。

JA共済は、農業従事者向けの共済事業ですが、それ以外の人たちも利用できますし、実際に多くの方々が利用されています。

というより、現在では、農業従事者以外の会員の方が多いです。

手続きはお近くのJA窓口にて

最寄りのJA(農協)の窓口にて説明を受けたり、加入手続きできます。

JAは、それぞれが独立した組織(組合)なので、店舗によって受付時間が決められているので、ご注意ください。

早いところでは午後3時に終了、遅くとも午後5時までというのが多いようです。

加入後の諸手続きは、JAの窓口でも、インターネット(JA共済フォルダーネット)でもできます。

まずJAの組合員になる

自動車共済に入るには、まずどこかの農協の組合員にならなければなりません。

その手続きが必要ですし、その際に出資金(入会金のようなもの)を納めなければなりません。

組合の入り方は以下の3通りあります。いずれでも自動車共済に入ることができます。

農業従事者 正組合員
農業従事者以外
  • 准組合員
  • 員外利用

出資金の金額、組合員の資格、具体的な手続きなどは、JAによって異なるので、地元のJA(農協)に直接問い合わせてご確認ください。

なお、JAを脱退するときに、出資金は全額もどります。

商品内容は自動車保険とほぼ同じですが、用語に違いがあります。

保障・サービス内容

JA共済『クルマスター』のおもな保障・サービスをまとめました。

赤い文字が、この商品ならではの特徴的な保障・サービスです。

種類 内容
基本の保障

【対人賠償】

  • 自動車保険の対人賠償保険。
  • 相手が亡くなったら臨時費用共済金15万円。

【対物賠償】

  • 自動車保険の対物賠償保険。
  • 免責金額を0〜10万円の範囲で指定可能。

【人身傷害保障】

  • 自動車保険の人身傷害保険。

【傷害定額給付】

  • 自動車保険の搭乗者傷害保険。

【車両保障】

  • 自動車保険の車両保険。
特約
  • 地震等車両全損時給付特約
  • 車両超過修理費用特約
  • 車両諸費用保障特約
  • 弁護士費用保障特約
  • 家族原付賠償損害特約
  • 季節農業用自動車保障特約
サービス

【事故対応】

  • 事故受付(24時間365日)
  • 夜間休日現場急行サービス
  • 夜間休日初期対応サービス
  • 休日契約者面談サービス
  • 示談交渉

【ロードサービス】

  • レッカーサービス
  • 現場での応急対応

事故対応のサービスメニューが多いかわりに、ロードサービスのサービスメニューは少ないです。

全体とし見ると、平均的な自動車保険と同じくらいの品ぞろえです。

自動車保険との用語の違い

パンフレットやウェブサイトで使われる専門用語が、一般的な自動車保険と少し違います。

自動車共済 自動車保険
保障 保険
共済金 保険金
共済掛金 保険料

数は少ないですが、よく使われる言葉が多いので、注意してください。

JA共済の事故対応は、口コミ等の情報量不足ですが、期待薄です。

事故対応とは、損害保険会社が事故の連絡を受け付けてから、保険金を支払って解決するまでの、一連の工程を指します。

事故対応の品質には、従業員や組織の実力が反映されます。選ぶときの重要ポイントです。

ただし、事故対応を客観的に評価する方法がないので、信頼性の高い顧客満足度ランキングが参考になります。

顧客満足度を示す情報がない

自動車保険の顧客対応に関して、口コミ情報はそこそこ豊富です。信頼できそうな顧客満足度ランキングが複数あります。

一方、JA共済を含めた自動車共済は、そうしたランキングの対象外だし、自動車共済だけのランキングも見当たりません。

自動車共済の信頼できる口コミ情報は見当たらないというのが現状です。

JA共済には、期待しにくいかも

自動車保険と自動車共済の両方が扱われている、信頼できそうなランキングは、日本生産性本部が毎年公表しているJCSI(日本版顧客満足度指数)くらいです。

下図は、2022年度ランキングの、6部門のトップ5です(公表されるのはこれだけ)。

自動車共済で名前があるのは、こくみん共済coopだけです。JA共済の名前はありません。

過去5年分をさかのぼりましたが、JA共済の名前は、一度も登場していませんでした。

口コミ情報が乏しいからと言って、顧客満足度が低いとは限りません。しかし、前向きな情報がなければ、おすすめしにくいです。

JAは自動車共済に詳しい?

JA共済の窓口は、JA(農協)の共済担当者です。しかし、JAの共済担当者が、自動車共済にどの程度詳しいかは心配です。

なぜかというと、大半の損害保険会社にとって自動車保険は主力商品です。

しかし、JA共済にとって自動車共済の売上は小さな一部分でしかありません。

JAの共済担当者は、売上の大部分を占める生命共済に力を注がざるを得ないでしょう・・・

JA共済の売上 自動車共済の売上 (約5.7%)

「クルマスター」の中身はわかっていても、競合する自動車保険や自動車共済の知識まであるか(=自動車保険の専門知識があるか?)は疑問です。

JA共済の自動車共済の価格体系には、少々クセがあります。

共済では“保険料”のことを共済掛金といいます。

自動車保険の相場と比較

JA共済『クルマスター』の共済掛金を、7パターンの年齢と等級の組み合わせで見積もりシミュレーションし、自動車保険の保険料相場と比較しました。

車両保険なしの年払い保険料です。

JA共済の掛金(保険料)の水準

グラフから、次のことが言えそうです(見積もり条件を変えると、変わるかもしれません)。

  • 代理店型自動車保険よりは安くなる。
  • 20代前半と高齢者の保険料は、ダイレクト型自動車保険と比べても、競争力が高い。
  • 20代後半~60代は、ダイレクト型自動車保険より少し高い。

JA共済は、保険料が高くなりやすい20代前半や高齢者が割安なのですね。

等級の低い人に厳しい価格体系

JA共済も、自動車保険と同じように、等級制度を設けています。ただし、等級別の割引率は、独自色が強いです。

とくに、等級の低い方々に厳しい(=高額になる)価格体系です。

下表では、1〜5等級の割引率・割増率を、自動車保険と比較しています(+は割増し)。

等級 JA共済 自動車
保険
5等級 +10% -2%
4等級 +37% +7%
3等級 +60% +38%
2等級 +112% +63%
1等級 +164% +108%

JA共済が破綻したときに保護する仕組みはありませんが、破綻のリスクはかなり低いです。

破綻したときに加入者を保護する仕組みがない

損害保険会社が破綻したときは、損害保険契約者保護機構が、加入者を保護してくれます。

JA共済を始めとした共済には、損害保険契約者保護機構のような仕組みがなく、保護を受けられません

現実的に、破綻のリスクは小さい

JA共済は、大手損保を寄せ付けないくらい、巨大な金融機関です。

保険会社としての支払い能力を表す2項目、「責任準備金残高」「ソルベンシー・マージン比率」を、2021年度の決算資料から抜き出し、大手損保4社(=業界売上高トップ4)と比較しました。

会社名 責任準備金残高 ソルベンシー・
マージン比率
JA共済 502,710億 1,357%
東京海上日動 44,017億 843%
損保ジャパン 36,573億 697%
三井住友海上 30,289億 722%
あいおいニッセイ同和 18,427億 758%

JA共済は、どこよりも巨大です。遠い将来のことはわかりませんが、これから数年以内に破綻するとは、考えられません。

自動車保険一括見積もりサービスを使えば、おもな自動車保険・自動車共済と簡単に比較できます。

あいにくJA共済は一括見積もりサービスに参加していませんが、おもな自動車保険やこくみん共済coop(全労済)は参加しています。

このサービスでJA共済と同じ見積もり条件、補償内容を入力すると、上でご案内したような競合商品の見積もりがお手元にそろいます。

1回入力するだけなので、別々に見積もりするより能率的ですし、ミスを抑えることもできます。

いったん見積りをした後、補償内容を変えて再見積りすることができます。このサイトの利用者は、平均して約35,000円保険料を安くしているそうです。便利で、無料です。

サイト メニュー

search engine by freefind
ホーム
➡ 火災保険の比較・相場
読まれている記事
更新情報
inserted by FC2 system