アクサダイレクトとソニー損保の自動車保険とを、徹底比較しました。
アクサダイレクトとソニー損保の自動車保険を、以下のように比較しました。
アクサダイレクトとソニー損保は、歴史が浅く規模の小さなダイレクト損保ですが、経営基盤は強力です。
どちらも世界的大手企業グループのダイレクト損保
この2社は、それぞれ下の大手企業グループに属しています。
上の順位は、米国のフォーチュン誌が公表しているグローバル500(世界の収益力上位500社)2021年版での、それぞれの順位です。
ちなみに、日本の損保会社で最も上位だった東京海上グループは208位でした。
売上高ではソニー損保がリード
下のグラフは、2020年度末のおもな損保会社の売上高ランキングです。
ソニー損保は8位ですが、ダイレクト損保の中ではトップです。そしてアクサダイレクトは9位と続いています。
もっとも、売上高の大きさでは、ソニー損保はアクサダイレクトの2倍を超えています。
ダイレクト損保の中では、ソニー損保が1位、アクサダイレクトが2位なのですね。
2つの自動車保険の、補償・サービスを比較しました。
2つの大事な前提
このページで取り上げている2商品に限らず、自動車保険を比較するにあたって、次の2つの点を頭に置いてください。
- 自動車保険のおもな補償内容は損保業界内で統一されているため、商品による差が出るのはプラスαの補償・サービス。
- ダイレクト型自動車保険は、シンプルでわかりやすいことが重視されるため、なおさら補償・サービスに差が出にくい。
こうした事情があるので、補償・サービスの中身が、商品選びの決定打になりにくいです。
2つの自動車保険の特徴を比較
上のような状況なので、2つの商品の補償・サービスに決定的な違いはありません。
そこで、それぞれの商品の特徴的な機能にしぼって、下表にまとめました。
アクサダイレクト | ソニー損保 |
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アクサダイレクトは、各補償にこまごまと手を入れて、厚みを出しています。
一方のソニー損保の方は、補償内容は標準的ですが、独自の割引や特約を用意しています。
方向性は異なりますが、補償・サービスの充実度は互角と思われます。
アクサダイレクトとソニー損保の自動車保険の保険料水準を比較しました。
2つの自動車保険の保険料水準を、2つの切り口で比較しました。
新規加入の保険料を比較
新規加入の保険料を、7パターンの年齢+等級の組み合わせで比較しました。

比較した7パターンのうち、4パターンでソニー損保が、残る3パターンでアクサダイレクトの方が高くなりました。
どちらの保険料が安いか(高いか)は、一概に決められないようです。
更新の保険料を比較
加入1年目から4年目までの保険料を比較しました。35歳10等級で新規加入し、その後、無事故で更新し続けたときの、年払い保険料です。

1年目はアクサダイレクトのほうが安いですが、2年目以降はすべてソニー損保のほうが安くなりました。
アクサダイレクトは、新規加入のインターネット割引が大きいので、1年目だけ安くなります。
複数年で保険料を比べると、ソニー損保のほうが安いです。
インターネット割引は、ほとんどのダイレクト型自動車保険にありますが、割引額が大きく、しかも年によって変動するので、要注意です。
アクサダイレクトとソニー損保の自動車保険の、顧客満足度や評判を比較しました。
よくあるランキングは、消費者による印象評価のせいか、客観的事実に合致しないことが多く、信頼性が今一つです。
そこで、公表されている公的なデータをもとに顧客満足度や評判を探り、比較しました。
苦情が多いのはどっち?
日本損害保険協会は、協会が受け付けた、各損保会社に関する苦情件数を公表しています。
下表は2020年度の実績です。
アクサダイレクト | ソニー損保 |
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売上高はソニー損保が2.3倍ありますが、苦情件数は1.7倍にとどまっています。
ということは、ソニー損保の方が苦情発生率は低いと言えそうです。
公表されているのは、会社全体の苦情件数です。自動車保険以外も含まれています。
つまり、上の比較は、自動車保険の比較というより、各社のサービスレベルの比較です。
自動車保険の解約が多いのはどっち?
損保各社が毎年公表している資料から、自動車保険の途中解約の発生状況がわかります。
解約の原因は商品への不満だけではありませんが、他社より目に見えて解約が多いと、問題を抱えている恐れがあります。
アクサダイレクト | ソニー損保 |
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売上高はソニー損保が2.2倍で、解約高は1.5倍です。
ということは、ソニー損保の方が解約発生率は低いと言えそうです。
自動車保険の売上が伸びているのはどっち?
自動車保険は1年更新なので、売上高の変化から、顧客満足度や期待の大きさが、ある程度推測できます。
下表は、それぞれの損保会社の2018年度→2020年度の、自動車保険の売上高の伸びです。
アクサダイレクト | ソニー損保 |
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ちなみに、業界の平均伸び率は3.5%でした。
アクサダイレクトの伸び率は業界平均とほぼ同じです。それに対して、ソニー損保の伸び率は業界平均よりはるかに大きいです。
【結論】顧客満足度ではソニー損保が上
3つのデータから顧客満足度や評判を探りましたが、3つともソニー損保が優勢でした。
ただし、アクサダイレクトも、苦情や解約の発生状況は、ダイレクト損保の中では少ない方です。
アクサダイレクトとソニー損保の自動車保険では、総合評価はどちらが上?
ここまでの比較の結果をまとめると、下のようになります。
- 補償・サービスの充実度は互角(相性の違いはある)。
- 何年か続けるなら、保険料は、ソニー損保のほうが割安。
- 顧客満足度が高いのはソニー損保。
以上のことを踏まえると、お勧め度が高いのはソニー損保です。
ソニー損保の方が、複数年での保険料総額が安く、顧客満足度が高いです。
ソニー損保
アクサダイレクトもソニー損保も、ダイレクト型自動車保険の中では、保険料水準が高めです。
コストパフォーマンスを重視されるなら、他の商品とも比較してください。
コストパフォーマンスの良さで自動車保険を選ぶなら、無料の一括見積サービスをおすすめします。
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このサービスの利用者は、平均して保険料を年間約35,000円節約されているそうです。
