イーデザイン損保と東京海上日動の自動車保険を、徹底比較しました。
東京海上グループの2つの損保会社、イーデザイン損保と東京海上日動の自動車保険を比較しました。
なお、イーデザイン損保は2つの個人向け自動車保険を販売しています。ここでは、従来商品を取り上げています。
イーデザイン損保と東京海上日動は、どちらも東京海上グループの損保会社です。
同じ大手企業グループの損保会社
イーデザイン損保の総資産が592億円なのに対し、東京海上日動は9兆5,647億円と、ケタが2つ違います(2022年3月末)。

しかし、どちらも同じ東京海上グループの会社です。
規模が小さい、歴史が浅いという理由で、イーデザイン損保に不安を感じる必要はありません。
売上高は東京海上日動が大きくリード
下のグラフは、2022年度末のおもな損保会社の売上高ランキングです。
トップの東京海上日動に対して、イーデザイン損保は15位です。
順位の差もさることながら、売り上げの大きさがまるで違います。
イーデザイン損保ができたのは2009年で、ダイレクト損保の中でも後発です。ダイレクト損保の中でも、イーデザイン損保の規模は小さいです。
販売形態とアフターサービスの違い
イーデザイン損保はダイレクト損保で、保険商品をダイレクト販売(直販or通販)しています。
他方、東京海上日動は、契約している代理店が保険を販売し、アフターサービスもおこないます。
ダイレクト型と代理店型との大きな違いは、次の2点です。
- 代理店によるサポートを受けられるので、代理店型の方がサービスは厚い。
- ダイレクト型は、代理店の運営コストがかからないので、保険料が安くなる。
2つの自動車保険の、補償・サービスを比較しました。
比較する前に確認しておきたい事実
自動車保険のおもな補償内容は損保業界内で統一されています。そのため、ベースの仕組みや補償・サービスでは、商品による差はわずかです。
商品による差が出るのはプラスαの補償・サービスです。
通常は、代理店型の方が手厚い
イーデザイン損保のようなダイレクト型自動車保険は、消費者に補償プランを作ってもらうため、シンプルでわかりやすいことが重視されます。
一方、東京海上日動のような代理店型だと、代理店によるサポートがあるので、あらゆるニーズに応えられる多機能さが優先されます。
ですから、たいていは、ダイレクト型より代理店型の方が、補償・サービスは手厚くなりますし、イーデザイン損保と東京海上日動との間にも、このことは当てはまります。
たとえば、人身傷害保険の本体はどちらの商品でも大差ありません。しかし、それを補強する特約の厚みは違っています。
イーデザイン損保 | 東京海上日動 |
---|---|
以下の保険、特約を付加できます。
|
以下の費用も保険金額の範囲内で補償されます。
|
こんな調子なので、補償・サービスの充実度は、東京海上日動が勝っています。
東京海上日動が優れているのは、あくまでもプラスアルファの補償・サービスの厚さです。
そのような補償・サービスに魅力を感じない方々は、すっきりとしたイーデザイン損保の方に好感を持つかもしれません。
イーデザイン損保と東京海上日動の自動車保険の保険料水準を比較しました。
2つの自動車保険の新規加入の保険料を、7パターンの年齢+等級の組み合わせで比較しました。年払い保険料です。

比較した7パターンのすべてで、イーデザイン損保の方が大幅に安くなりました。
ダイレクト型と代理店型とでは、保険料の差がずいぶんあるのですね!
イーデザイン損保と東京海上日動の自動車保険の、顧客満足度や評判を比較しました。
公表されているデータや顧客満足度ランキングをもとに、両社の顧客満足度や評判を探り、比較しました。
自動車保険の解約が多いのはどっち?
損保各社が毎年公表している資料から、自動車保険の途中解約の発生状況がわかります。
下は2022年度の、おもな損保会社の、自動車保険解約発生率ランキングです(1位がもっとも解約が少ない)。
順位 | 会社名 |
---|---|
1位 | SBI損保 |
2位 | ソニー損保 |
3位 | 三井ダイレクト損保 |
4位 | セゾン自動車火災 |
5位 | AIG損保 |
6位 | 共栄火災 |
7位 | 三井住友海上 |
8位 | イーデザイン損保 |
9位 | アクサダイレクト |
10位 | あいおいニッセイ同和 |
11位 | 日新火災 |
12位 | 損保ジャパン |
13位 | 東京海上日動 |
14位 | セコム損保 |
15位 | 楽天損保 |
16位 | チューリッヒ保険 |
東京海上日動の解約発生率は業界下位です。一方のイーデザイン損保は業界平均レベルなので、こちらの方が勝っています。
自動車保険の売上が伸びているのはどっち?
自動車保険は1年更新なので、売上高の変化から、顧客満足度や期待の大きさが、ある程度推測できます。
下表は、それぞれの損保会社の2020年度→2022年度の、自動車保険の売上高の伸びです。
イーデザイン損保 | 東京海上日動 |
---|---|
-9.2% | 0.8% |
ちなみに、業界の平均伸び率は0.6%でした。
東京海上日動は業界平均をわずかながら上回っており、まずまずでしょうか。
一方、イーデザイン損保は、2021年末に新発売した『&e』が、とても不人気のようです。
大手の顧客満足度ランキングでの評判は?
中立性が高いと考えられる3つのランキングでの、2つの自動車保険の、事故対応部門の順位をピックアップしました(いずれも2022年版)。
イーデザイン | 東京海上日動 | |
---|---|---|
価格.com | 9位 | 10位 |
オリコン | 7位 | 6位 |
J.D.パワー | 8位 | 7位 |
東京海上日動の2勝1敗ですが、3つのランキングとも1位違いと、順位は近接しています。
ランキングでの口コミ評価は、同じくらいと言えそうです。
イーデザイン損保と東京海上日動の自動車保険では、総合評価はどちらが上?
ここまでの比較の結果をまとめると、下のようになります。
- 補償・サービスの充実度は、東京海上日動が少し上。
- 保険料の割安感は、イーデザイン損保が圧勝。
- 顧客満足度や評判に、あきらかな差は見当たらなかった。
イーデザイン損保は売上の落ち込みが深刻で、商品がかなり不人気なようです。これだけ不人気な商品は、お勧めしにくいです。
一方の東京海上日動は、あきらかな弱点はないものの、顧客満足度は意外と平凡です。
どちらを候補とするにせよ、できるだけ多くの競合商品と比較していただきたいです。
ニーズに合ったほうを選んでください。
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