60代の軽自動車の保険料相場を、ご案内します。新規加入や見直しの参考になさってください。
自動車保険の補償の仕組みは、軽自動車でも、普通車や小型車でも同じです。
ただし、保険料の相場は普通車や小型車と異なりますし、軽自動車ならではの保険に入るときの留意点があります。
このページでは、60代の軽自動車の相場や留意点について解説しています。
60代の、代理店型とダイレクト(ネット通販)型の保険料相場をご覧ください。
相場算定の前提条件
自動車保険の保険料は、見積もり条件や補償内容などにより変動します。
ここでは、平均的と考えられる以下の設定で相場を算定しました。
見積もり条件
以下の設定で相場を算出しました。
- 主な運転者は65歳でブルー免許
- 本人・配偶者限定、30(35)歳以上
- 年間走行距離10,000km以下
- 車の使用地域は東京都
- 事故歴無し
補償内容
損害保険料率算出機構『自動車保険の概況』を参考に、次のような補償内容で、保険料相場を試算しました。
対人賠償保険 | 無制限 |
対物賠償保険 | 無制限 |
人身傷害保険 |
|
搭乗者傷害保険 | なし |
車両保険 | なし(車両により保険料が大きく上下するため) |
補償内容についての詳細は補償内容の相場・おすすめで説明しています。
60代の保険料相場
18等級と20等級の2パターンにわけて、代理店型とダイレクト型の相場を算出しました。
代理店型自動車保険の相場
18等級 | |
---|---|
月払い | 2,500円~3,100円 |
年払い | 29,500円~35,000円 |
20等級 | |
月払い | 2,100円~2,500円 |
年払い | 24,100円~28,600円 |
ダイレクト型自動車保険の相場
18等級 | |
---|---|
月払い | 2,100円~2,600円 |
年払い | 24,500円~28,600円 |
20等級 | |
月払い | 1,800円~2,200円 |
年払い | 20,700円~23,900円 |
代理店型とダイレクト型の月払い保険料を見比べると、金額の差は意外と小さく見えます。
ただし、上の金額には車両保険を含んでいません。車両保険を付けると、金額の差はもっと開きます。
自動車保険で損をしないために、最低限知っておきたい、軽自動車の保険料の仕組み
型式別料率クラス
車の型式は、車両保険はもちろんのこと、それ以外の保険(対人賠償保険、対物賠償保険、人身傷害保険)の保険料にも影響します。
車の型式ごとの保険料率は、型式別料率クラス1~3の3段階に分けられています。クラス1がもっとも安くなります。
ただし、型式別料率クラスがあるのは自家用乗用車だけです(軽貨物車や営業用車両などは対象外)。
たとえばダイハツの軽乗用車ミラ(型式L285S)の保険料率クラスは次の通りです。

対人賠償責任保険 | クラス1 |
---|---|
対物賠償責任保険 | クラス2 |
人身傷害保険 | クラス1 |
車両保険 | クラス1 |
ご覧のように保険ごとにクラスが決められています。ですから、クラスの組み合わせは、最大で81通りありえます。
ちなみに、クラス1とクラス3の保険料の差は1.2倍です。
車の型式は損害保険料率算出機構のウェブサイトて調べられるほか、いくつかの自動車保険で保険料シミュレーションの結果画面に表示されます。
ちなみに普通乗用車・小型乗用車は17のクラスに分類され、クラス1とクラス17の価格差は約4.3倍にもなります。
60代の年齢と保険料との関係
等級が上限の20に達すると、等級ダウンしない限り、等級は固定になります。
仮に、補償内容はずっと固定で、保険料が改定されないとしたら、更新のたびに保険料はどのように変化するのでしょうか?
数年ごとに金額が変わるタイプ
東京海上日動の自動車保険で、60~69歳の保険料の変化をシミュレーションしました。年齢以外は固定しました(等級は20)。
下のグラフは、保険料の推移を表しています。
60~64歳と65~69歳のそれぞれ5年間は同額です。
年齢によって保険料を変えていますが、さほどきめ細かくないです。
毎年金額が変わるタイプ
イーデザイン損保の自動車保険で、上と同じ要領で保険料シミュレーションしました。
下のグラフは、保険料の推移を表しています。
こちらは1年ごとに少しずつ高くなっています。そして、最後の2年は増え方がいくぶんベースアップしています。
60代になると、統計上は事故の発生率が増加に転じます。そのため、年齢との関係では保険料は増加し始めます。
もっとも、60代の間は変化はゆるやかです。70代以降になると・・・
軽自動車は、普通車・小型車よりこちらの死亡・ケガが起こりやすいです。
補償プランを検討するときに軽自動車のオーナーに意識してほしいのが、普通車・小型車よりこちらの死亡・ケガが発生しやすいこてです。
下表は、2020年度の人身傷害保険の保険金支払い発生率と1件当たりの保険金額の比較です(損害保険料率算出機構『自動車保険の現況(2021年4月版)』より算出)。
車の種類 | 発生率 | 保険金額 |
---|---|---|
軽乗用車 | 0.59% | 44万2900円 |
普通乗用車 | 0.46% | 40万4700円 |
小型乗用車 | 0.49% | 44万2400円 |
とくに警戒したいのは、保険金支払いの発生率です。数値そのものは小さいですが、軽自動車の方が身体の損害の発生率はあきらかに高いです。
また、1件当たりの保険金額の方は、軽自動車が突出しているわけではありませんが、やはり他より大きいです。
保険で対策するかはともかく、まさかのための治療費の準備をしておきたいです。ちなみに、保険なら人身傷害保険や搭乗者傷害保険の守備範囲です。
興味深いことに、車両保険の保険金支払い発生率は、軽乗用車の方が、普通車や小型車より低いです。対策不要と言えるほど低くはありませんが・・・
軽自動車の保険料の節約方法は、普通車・小型車と同じです。
上でご説明したように、保険料の決まり方や傾向には、軽自動車ならではの特徴があります。
しかし、補償の仕組みや内容は普通車や小型車と同じです。保険料節約の工夫のやり方も共通します。
詳しくは、以下のページをご覧ください(このページとの内容の重複はありません)。
また、先に見積もりをして、具体的な金額を知りたい方には、無料の一括見積サービスをお勧めします。
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このサービスの利用者は、平均して保険料を年間約35,000円節約されているそうです。
