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自動車保険は、高い商品と安い商品に二極化してます。
また、保険料は毎年のように見直され、安さのランキングは刻々と変動しています。

平均して35,000円も保険料を下げている方法を、お試し下さい。

60代の軽自動車の保険料相場を、ご案内します。新規加入や見直しの参考になさってください。

自動車保険の仕組みは、軽自動車でも、普通車や小型車でも同じです。

とは言え、軽自動車には、事故の発生率が低く、損害が大きくなりにくいという特徴があります。そのため、具体的に比較すると、普通車・小型車とは傾向が異なることがあります。

そうした点を中心に解説します。

60代の軽自動車オーナーが自動車保険に入るときの傾向

60代の軽自動車オーナーが自動車保険に入るときに、共通して起こりそうなこと、感じそうなことを解説します。

普通車・小型車より保険料が安い

自動車保険の保険料は、事故が起こりやすく、損害が大きくなりやすいほど、高くなります。

軽自動車は、普通車(白3ナンバー)や小型車(白5または7ナンバー)より、保険料が安くなりやすいです。

東京海上日動の自動車保険で、見積もり条件を同じにして(65歳20等級・車両保険なし)、軽自動車と小型車の年払保険料を比較しました。

小型車 36,280円
軽自動車 26,960円

軽自動車は、事故が起こりにくく、損害が大きくなりにくいと受けとめられているようです。

ダイレクト型の方が安いけれど・・・

自動車保険は、代理店型とダイレクト型の2つのタイプに分けられます。保険料はダイレクト型のほうが安くなります。

65歳20等級(車両保険なし)の保険料相場を比較したのが下の表です。

代理店型 28,620円
ダイレクト型 20,190円

シンプルな補償ブランでの比較なので、金額自体は大きくないですが、あきらかな差があります。

安い水準ながら、増え始める

『運転免許統計』(警察庁)によると、2021年の年代別交通事故発生率はグラフのようになっています。

1.0% 0.5% 0 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代~

60代は事故の発生率が低い年代の一つです。それだけ、保険料も安くなりやすいです。

ただし、50代に比べると、わずかながら増加に転じています。保険料も少しずつ高くなっていくことが見込まれます。

下のグラフは、東京海上日動(代理店型)とイーデザイン損保(ダイレクト型)の、60~69歳の保険料の変化をシミュレーションしたものです。等級を20に固定し、年齢だけを変化させました。

なお、それぞれの商品のお勧め標準プランで見積もりしています。

60歳 61歳 62歳 63歳 64歳 65歳 66歳 67歳 68歳 69歳 東京海上日動 イーデザイン 保険料

東京海上日動は、65歳のときに値上がりしますが、60〜64歳と65〜69歳のそれぞれ5年間は固定です。

一方、イーデザイン損保は、わずかずつですが、毎年値上がりしています。

というように値段の変わり方に違いはありますが、値上がり傾向はどちらからも見て取れます。

70代に入ると、値上がり幅はより大きくなっていきます。

60代は、老後をにらんで、自動車保険を点検したいタイミング、と言えるかもしれません。

軽自動車は死亡・ケガのリスクが高い

補償プランを検討するときに軽自動車のオーナーに意識してほしいのが、普通車・小型車よりこちらの死亡・ケガが発生しやすいことです。

下表は、人身傷害保険の保険金支払い発生率と1件当たりの保険金額の比較です(損害保険料率算出機構『自動車保険の現況』より)。

車の種類 発生率 保険金額
軽乗用車 0.59% 44万2900円
普通乗用車 0.46% 40万4700円
小型乗用車 0.49% 44万2400円

とくに警戒したいのは、保険金支払いの発生率です。数値そのものは小さいですが、軽自動車の方が損害の発生率は高いです。

ちなみに、こうした損害は人身傷害保険搭乗者傷害保険の守備範囲です。

自動車保険の保険料を下げるためにできることは?

60代になると事故発生率が低くなるので、年齢の面では保険料は安くなります。

もちろん、年齢以外のことも保険料を左右するので、それらを見直すことで、安くできる可能性があります。

補償プランをシンプルに

自動車保険の基本的な仕組みは、業界内で統一されています。どの商品を選んでも、補償プランは似たものになります。

補償プランの面で、保険料を下げるためにもっとも効果があるのは、車両保険を付けないことです。

また、車両保険を付けるにしても、この保険は指定する項目が多く、どう指定するかで保険料が大きく上下するので、しっかりシミュレーションしたいです。

保険料が安くなる車の使い方

自動車保険に入るときは、補償プランとは別に、運転する人や車の使い方などを指定します。たとえば、次のものがあります。

  • 《見積もり条件》
  • 等級
  • 運転する人の範囲
  • 年齢条件と、おもに運転する人の生年月日
  • 車の使用目的、年間走行距離
  • 車を使うエリア

これらは保険料に影響する重要項目なので、正確に申告しなければなりません。

ただし、保険料が安くなるように、車の使い方を見直すことはできます。たとえば、以下のことはわりと実践しやすいかもしれません。

  • 運転者を自分だけ、もしくは夫婦だけにする。
  • 車のおもな使用目的を、買い物・送迎・レジャーにする。
  • 年間走行距離を可能な限り短くする。

運転するのを自分だけにすると、「運転する人の範囲」を“本人限定”、「年齢条件」を“30歳(または35歳)以上”に指定することになりますよね。

20等級を維持し続けたい

事故を起こして自動車保険を使うと、次の更新のときに3等級または1等級ダウンして、保険料が値上がりします。

下表は、6〜20等級の割引率です。等級ダウンすると、次の更新のときに、等級が下がるだけでなく、「事故あり割引率」が適用されます(適用されるのは、3等級ダウン事故⇨3年間、1等級ダウン事故⇨1年間)。

等級 事故なし
割引率
事故あり
割引率
20等級 -63% -51%
19等級 -57% -50%
18等級 -56% -46%
17等級 -55% -44%
16等級 -54% -32%
15等級 -53% -28%
14等級 -52% -25%
13等級 -51% -24%
12等級 -50% -22%
11等級 -48% -20%
10等級 -46% -19%
9等級 -44% -18%
8等級 -38% -15%
7等級 -27% -14%
6等級 -13%

背景がピンク色のところは、とくに割引率の下げ幅が大きいです。

20等級なら、3等級ダウンしてもこのピンクのエリアに引っかかりません。金銭的なダメージを抑えることができます。

20等級は割引率が最大になりますが、メリットはそれだけではないのですね。事故を起こしたときも、損失を抑えられるのですね。

保険料が安くなりやすい車とは?

これから車を手に入れるなら、保険料が安くなりやすいモデルを選ぶことで、維持費を多少節約できます。

自動車保険では、車の型式(車検証に記載)ごとに、保険料のランクが決められています。このランクのことを、型式別料率クラスと呼びます。

型式別料率クラスは、自動車保険を構成する4つの保険ごとに、それぞれ1〜3の範囲で決められていて、数字が小さいほど保険料は安くなります。

たとえば、ダイハツのタント(型式LA650S)の型式別料率クラスは下のとおりです。

保険 料率クラス
対人賠償保険
対物賠償保険
人身傷害保険
車両保険

4つの保険とも、最も安い1でした。保険料の割安感という意味では、優秀な車と言えます。

ソニー損保の自動車保険に、「65歳+20等級+車両保険なしの標準プラン」で加入したときの年払い保険料を、シミュレーションしました。

料率クラスがすべて 23,690円
料率クラスがすべて 19,990円

この見積もりでは、年に4千円弱の差になりました。そんなに大きな金額ではありませんが、受けることができる補償・サービスはまったく同じですから、できれば節約したいです。

以下のサイトで料率クラスを調べることができます。

保険料を節約するなら、候補に加えていただきたい自動車保険。

自動車保険選びの判断基準は色々ありますが、ここでは、コストパフォーマンスの高さ重視で、候補に加えていただきたい商品をピックアップしました。

  • SBI損保
  • セコム損保
  • セゾン自動車火災「おとなの自動車保険」
  • ソニー損保(安全運転でキャッシュバックプラン)
  • チューリッヒ「ネット専用自動車保険」
  • 三井ダイレクト損保

激戦区なので、他の年代より多いです。

以下で補足説明します。

SBI損保

ネット金融事業を幅広く展開するSBIグループの損害保険会社です。

ほとんどの見積もり条件で、ダイレクト型の中でも安定して安くなります。

ただし、事故対応は不評です。

セコム損保

国内最大の警備保障会社セコムのグループ会社です。

もとの価格設定も相場より安いのですが、補償をけずることで、他社より保険料を安くできます。

ただし、自動車保険の売上高はとても小さくて、口コミ情報が少ないです。不安があります。

セゾン自動車火災『おとなの自動車保険』

業界2位損保ジャパンと同じグループのダイレクト損保です。

30代以上の保険料は、ダイレクト型の平均より少し安くなります。

ただし、年間走行距離が長い等、事故発生率を押し上げる要因がある人は、期待ほど安くならないかも・・・

ダイレクト損保の中で顧客対応・事故対応の評判は良いです。

ソニー損保

ソニー損保の標準プランは割高感が高いです。しかし「安全運転でキャッシュバックプラン」なら、ダイレクト型の相場より安い保険料を期待できます。

そうなるためには、いくつかの条件をクリアしなければなりませんが、ハードルは低いです。

ソニー損保の魅力は、業界トップクラスの評判です。高い品質を期待できます。

チューリッヒ保険

スイスに本拠を置く世界的な保険会社です。

2つの個人向け自動車保険を販売しています。「スーパー自動車保険」と「ネット専用自動車保険」の2つです。

ここでお勧めするのは、格安商品である「ネット専用自動車保険」の方です。

業界トップクラスの安さと引き換えに、契約取扱い上の制約がいくつかあります。とくに重要と思われるものを下にまとめました。

  • 加入できるのは21歳~79歳までの個人。
  • 申し込み手続きはインターネットのみ(電話、郵送は不可)。
  • 保険料払込はクレジットカード一括払いのみ
  • 更新は自動(こちらが事前に拒否を伝えなければ自動更新)。

補償・サービスに、これと言えるような“売り”はありませんが、一通りのものはそろっています。

この商品に限りませんが、チューリッヒ保険は顧客対応・事故対応の品質に難があります。

苦情の発生率も解約の発生率も、目立って高いです。

三井ダイレクト損保

業界3位三井住友海上、4位あいおいニッセイ同和と同じグループ(MS&ADグループ)のダイレクト損保です。

ダイレクト型で唯一、専用ドライブレコーダーによる安全運転サポートを提供しています(有料の特約として)。

大手グループのダイレクト損保ですが、顧客対応・事故対応の評判は微妙です。

無料の一括見積もりサービスであれば、1回入力するだけで、主な自動車保険の見積もりが手元にそろいます。

損害保険会社のホームページにいくと、どこも見積もりができるようになっています。それぞれに、わかりやすく、操作しやすいように作られています。

しかし、複数の自動車保険の見積もりを、ひとつひとつ条件をそろえて実施するのは、なかなか手間と時間がかかります。

そこで、無料の一括見積もりサービスです。1回入力すれば、主要な自動車保険の見積もりが一通りお手元に集まります。時間と労力の節約効果は、想像以上です。

このサービスの利用者は、平均して保険料を年間約35,000円節約されているそうです。

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