イーデザイン損保「&e(アンディー)」と、ソニー損保の自動車保険とを、徹底比較しました。
イーデザイン損保の自動車保険とソニー損保とを、以下のように比較しました。
なお、イーデザイン損保は2つの自動車保険を販売しています。ここで取り上げているのは、2021年に発売された「&e」です。
イーデザイン損保とソニー損保は、歴史が浅く規模の小さなダイレクト損保ですが、経営基盤は強力です。
どちらも大手企業グループのダイレクト損保
この2社は、それぞれ下の大手企業グループに属しています。
東京海上日動もソニーも業種は異なりますが、それぞれの分野で日本を代表する企業です。
経営基盤の安定感という点では、イーデザイン損保もソニー損保も不安はありません。
売上高ではソニー損保が大きくリード
下のグラフは、2021年度末のおもな損保会社の売上高ランキングです。
ソニー損保は8位ですが、ダイレクト損保の中ではトップです。一方のイーデザイン損保の売上高は、ソニー損保の3分の1以下です。
上位の4社と比べると、ドングリの背比べに見えるイーデザイン損保とソニー損保ですが、実際にはけっこう差があるのですね。
2つの自動車保険の、補償・サービスを比較しました。
2つの大事な前提
このページで取り上げている2商品に限らず、自動車保険を比較するにあたって、次の2つの点を頭に置いてください。
- 自動車保険のおもな補償内容は損保業界内で統一されているため、商品による差が出るのはプラスαの補償・サービス。
- ダイレクト型自動車保険は、シンプルでわかりやすいことが重視されるため、なおさら補償・サービスに差が出にくい。
こうした事情があるので、補償・サービスの中身が、商品選びの決定打になりにくいです。
2つの自動車保険の特徴を比較
上のような状況なので、2つの商品の補償・サービスに決定的な違いはありません。
そこで、それぞれの商品の特徴的な機能にしぼって、下表にまとめました。
イーデザイン損保 | ソニー損保 |
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大きな差ではありませんが、イーデザイン損保「&e」の方が、特色のある補償・サービスが多いです。
補償・サービスの充実度では、イーデザイン損保がやや上と言えそうです。
イーデザイン損保の「安全運転サポート」
「&e」のように、独自の専用機器を加入者全員に配布するのは、過去に例がありません。
このIoTセンサー(車内の水平なところに貼付)と専用スマホアプリを組み合わせて、さまざまなサービスが提供されます。
提供されるのは、以下のような、安全運転に役立つサービスです。
- IoTセンサーが事故を感知すると、スマホに事故連絡ボタンが表示される。
- ふだんの運転をIoTセンサーがチェックし、運転の診断結果をスマホアプリで確認できる。
- スマホアプリに安全運転のヒントが定期的に配信される。
- 「&e」加入者のビッグデータを分析し、その結果を自治体や企業と情報交換。事故のない社会実現に役立てる。
イーデザイン損保「&e(アンディー)」とソニー損保の自動車保険の、保険料水準を比較しました。
2つの自動車保険の保険料水準を、2つの切り口で比較しました。
新規加入の保険料を比較
新規加入の保険料を、7パターンの年齢+等級の組み合わせで比較しました。

比較した7パターンのうち、6パターンでイーデザイン損保のほうが安くなりました。そして、ソニー損保が安くなった21歳7等級も、金額の差はさほど大きくありません。
イーデザイン損保のほうが、新規加入の保険料は安いと言えそうです。
更新の保険料を比較
加入1年目から4年目までの保険料を比較しました。35歳10等級で新規加入し、その後、無事故で更新し続けたときの、年払い保険料です。

すべてのパターンでイーデザイン損保の方が安くなりました。
複数年で保険料を比べても、イーデザイン損保のほうが安いです。
上の4年間の比較では、イーデザイン損保は年々減っていますが、ソニー損保の方は、3年目まで増加しています。
インターネット割引の有無が原因です。イーデザイン損保「&e」にはインターネット割引がありません。ですから、年々、等級アップにあわせて安くなります。
逆に、ソニー損保にはインターネット割引があって、割引額が1〜3年目にかけて減っていきます。
イーデザイン損保とソニー損保の自動車保険の、顧客満足度や評判を比較しました。
よくあるランキングは、消費者による印象評価のせいか、客観的事実に合致しないことが多く、信頼性が今一つです。
そこで、公表されている公的なデータをもとに顧客満足度や評判を探り、比較しました。
苦情が多いのはどっち?
日本損害保険協会は、協会が受け付けた、各損保会社に関する苦情件数を公表しています。
下表は2021年度の実績です。
イーデザイン損保 | ソニー損保 |
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売上高10億円あたりの苦情件数は、イーデザイン損保5.0件にたいし、ソニー損保2.9件です。
ということは、ソニー損保の方が苦情発生率は低いと言えそうです。
公表されているのは、会社全体の苦情件数です。自動車保険以外も含まれています。
つまり、上の比較は、自動車保険の比較というより、各社のサービスレベルの比較です。
自動車保険の解約が多いのはどっち?
損保各社が毎年公表している資料から、自動車保険の途中解約の発生状況がわかります。
解約の原因は商品への不満だけではありませんが、他社より目に見えて解約が多いと、問題を抱えている恐れがあります。
イーデザイン損保 | ソニー損保 |
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売上高10億円あたりの解約高は、イーデザイン損保0.11にたいし、ソニー損保0.08です。
ということは、ソニー損保の方が解約発生率は低いと言えそうです。
自動車保険の売上が伸びているのはどっち?
自動車保険は1年更新なので、売上高の変化から、顧客満足度や期待の大きさが、ある程度推測できます。
下表は、それぞれの損保会社の2018年度→2020年度の、自動車保険の売上高の伸び率です。
イーデザイン損保 | ソニー損保 |
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ちなみに、おもな損保会社の平均伸び率は2.3%でした。
2社とも業界平均を大きく上回っていますが、比較すると、ソニー損保の伸び率が大幅に上回っています。
【結論】好評なのはソニー損保
3つのデータから顧客満足度や評判を探りましたが、いずれでもソニー損保が上回りました。
よって、2つの自動車保険の比較では、ソニー損保の方が好評と言えそうです。
イーデザイン損保とソニー損保の自動車保険では、総合評価はどちらが上?
ここまでの比較の結果をまとめると、下のようになります。
- 補償・サービスの充実度は、大きな差はないが、イーデザイン損保優勢。
- 保険料の割安感は、イーデザイン損保が勝る。
- 顧客満足度が高いのはソニー損保。
それぞれ異なった魅力を持っています。あえて言うなら、王道のソニー損保に、先進性が高い個性派「&e」というところでしょうか。優劣を一概には決められません。
ニーズに合ったほうを選んでください。
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