ソニー損保の自動車保険の、補償・サービス内容、評判・顧客満足度、企業としての信頼性などを、徹底解説します。
ソニー損保は、ダイレクト型売上高トップを独走しており、損保商品のネット通販ではリーダー的存在です。

そんなソニー損保の、自動車保険の補償・サービス内容、評判・顧客満足度、企業としての信頼性などを、徹底解説します。
ソニー損保の、企業としてのプロフィールを、簡単にご案内します。
ソニーグループの中で存在感を増す金融事業
ソニーというと、エレクトロニクス産業のイメージが強いですが、ずいぶん前から多角的に事業展開しています。
金融事業もその一つで、ソニー損保を含むソニーフィナンシャルグループが、損害保険業、生命保険業、銀行業などに参入しています。
図は、2021年度のソニー・グループの事業分野(セグメント)別の業績を表しています。
金融事業は3位と、グループを支える事業の一つになっています。
損保業界で8位、ダイレクト(ネット通販)型で1位
ソニー損保単体での売上高は、業界第8位、そしてダイレクト型の中では1位です。
2021年度の、損保業界売上高(正味収入保険料)順のグラフです。赤い枠内がダイレクト損保です。
ソニー損保は2002年からダイレクト損保のトップを走っています。
ソニー損保は、ダイレクト(ネット通販)型
損害保険会社は、大きく代理店型損保とダイレクト損保に分けられます。
ソニー損保はダイレクト損保です。
ダイレクト損保には代理店がなく、消費者はネットや電話で損害保険会社と直接やり取りします。

そのため顧客のやることは代理店型より多くなりますが、保険料は代理店型より安くなります。
ダイレクト型は、これらのことをセルフでやる必要があります。
ソニー損保の自動車保険の補償内容(保険・特約・サービス)の特徴を調べました。
自動車保険は、どの商品でも、基本的な補償内容(保険・特約・サービス)は共通しています。
なぜなら、自動車保険(=任意保険)は、自賠責保険(=強制保険)の弱点を補うという社会的使命があるからです。

ただし、すべての自動車保険の中身が同じ、ということではありません。
基本的な部分は共通ですが、それを補強する機能には、各損害保険会社なりの工夫があります。
よって、その部分に的をしぼって、補償内容の特徴をチェックします。
ソニー損保の補償内容の特徴をチェック
ソニー損保の特徴がある補償とロードサービスを下表にまとめました。
赤字が独自色の強いもので、末尾に*があるのは自動セットされています。
対人賠償保険 | 特約はなし |
---|---|
対物賠償保険 |
|
人身傷害保険 |
|
車両保険 |
|
ロードサービス |
|
全体の特約等 |
|
ソニー損保の補償・サービス内容は、ダイレクト型自動車保険の中で見ても平均的です。
どうやら、補償内容の豊富さや多機能さで勝負するつもりはないように見えます。
ダイレクト型自動車保険にとって、補償・サービスに目立つ特徴がないことは、メリットになる可能性があります。
ダイレクト型では、一般の消費者が補償プランを作成します。商品に独自色が乏しいと、消費者にかえってわかりやすく感じてもらえるかもしれません。
注目の〔セコム事故現場かけつけサービス〕
自動車事故の現場に駆けつけて、現場対応を支援・代行するサービスです。
損害保険会社と提携している警備保障会社セコムの警備員が駆けつけて、関係各所への連絡、情報収集、二次被害の防止などを支援・代行してくれます。

2023年現在、同様のサービスを提供しているのは、以下の損害保険会社です。
- イーデザイン損保
- 共栄火災
- セコム損保
- セゾン自動車火災
- ソニー損保
- 損保ジャパン
- 楽天損保
共栄火災と損保ジャパンが代理店型損保で、他はダイレクト損保です。
ソニー損保を含めダイレクト型は、加入者全員に無料でこのサービスを提供しています。
ソニー損保の事故対応の評判は、業界トップクラスです。大手損保と比べても、ひけをとりません。
自動車保険では「どんな補償があるか」と同じくらい、「どの程度の品質で提供されるか」も大事です。
品質を知ろうとしたら、実際に利用した人の評判を聞くしかありません。参考になるのが、中立的なマーケティング調査会社による、規模の大きな顧客満足度調査です。
J.D.パワーの事故対応ランキング
米国に拠点を置く世界的マーケティング調査会社J.D.パワーは、事故対応の顧客満足度調査を毎年実施し、ランキングを公表しています。

ソニー損保と、大手損保4社(あいおいニッセイ同和、損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上)の順位を比較しました。上のグラフのように、大手4社は大きな市場シェアを握っており、実質的に業界標準と言えます。
2022 | 2021 | 2020 | |
---|---|---|---|
ソニー損保 | 1位 | 1位 | 3位 |
あいおいニッセイ同和 | 5位 | 9位 | 6位 |
損保ジャパン | 3位 | 2位 | 1位 |
東京海上日動 | 7位 | 3位 | 4位 |
三井住友海上 | 4位 | 5位 | 6位 |
ソニー損保は大手4社を上回る、業界トップクラスの高評価です。
価格コムの事故対応ランキング
価格コムも、毎年自動車保険の顧客満足度ランキングを発表しています。

このランキングでは、トップ10のみ公表されます。
2023年 | 2022年 | 2021年 | |
---|---|---|---|
ソニー損保 | 3位 | 1位 | 2位 |
あいおいニッセイ同和 | 10位 | 6位 | 9位 |
損保ジャパン | 7位 | 5位 | 8位 |
東京海上日動 | 4位 | 10位 | 7位 |
三井住友海上 | 5位 | 3位 | 5位 |
ソニー損保の順位は優秀です。
このランキングが事実ならソニー損保の事故対応は大手損保より高評価です。
オリコンの事故対応ランキング
オリコンも、毎年自動車保険の顧客満足度ランキングを発表しています。

このランキングでは、トップ10のみ公表されます。
2023年 | 2022年 | 2021年 | |
---|---|---|---|
ソニー損保 | 2位 | 2位 | 1位 |
あいおいニッセイ同和 | 6位 | 8位 | 圏外 |
損保ジャパン | 5位 | 4位 | 5位 |
東京海上日動 | 4位 | 6位 | 4位 |
三井住友海上 | 9位 | 5位 | 3位 |
上のランキングと同様に、ソニー損保は大手損保より高い評価を獲得しています。
ソニー損保の保険料を、代理店型とダイレクト(ネット通販)型の相場と比較しました。
新規の保険料を相場と比較
ソニー損保の保険料を、代理店型自動車保険(大手4社)とダイレクト型自動車保険(主要な7商品)の相場と比べました。
相場の金額は、車両保険なしの、年払い保険料の平均です。
7パターンの年齢・等級の組み合わせで、保険料を見積もりシミュレーションしました。

ソニー損保の保険料は、代理店型の相場よりは安いものの、ダイレクト型としては高額です。
2年目からは割高に
ダイレクト型自動車保険のほとんどが、インターネット割引を実施しています。この割引は、➊割引額がかなり大きい、➋更新すると、割引額が変動するので要注意です。
ソニー損保のインターネット割引は、以下のようになっています(2023年1月時点)。
- 初めの年は10,000円の割引
- 2年目は5,000円の割引
- 3年目以降は2,000円の割引
加入してから4年間の保険料の推移をシミュレーションしたのが、下のグラフです。
35歳10等級で新規加入し、その後無事故で更新し続けたときの、年払い保険料です。
参考に2つの他社の自動車保険と比較しました。
楽天損保と比較
楽天損保の自動車保険(ネット申込)と比較しました。楽天損保のインターネット割引は新規、更新の区別なく、一律25%です。

1年目はほぼ同じ金額ですが、ソニー損保は2年目、3年目と値上がりしています。
損保ジャパンと比較
代理店型の損保ジャパンの自動車保険と比較しました。代理店型には、インターネット割引はありません。

1年目は、損保ジャパンの方があきらかに高いですが、3年目以降はわずかな差です。
代理店によるサポートがないのに、代理店型と保険料の差がわずかというのは、価格設定が高すぎるのではないですか!?
先進的な「走る分だけ」保険料の仕組み
ダイレクト型自動車保険のほとんどは、年間走行距離によって保険料が変動します(走行距離が短いほど安くなります)。
ソニー損保の自動車保険も例外ではありません。
というより、他社より先進的な仕組み(=「くりこし割引」)を採用しています。
実際に走行した距離が、申込のときに申告した距離区分より短かったときは、その分が翌年の保険料から割引れます。

他のダイレクト型は、ここまで徹底した「走る分だけ」にはなっていません。
【結論】ソニー損保の自動車保険についての評判・評価をまとめました。
ここまでに説明してきたソニー損保の自動車保険の評判・評価をまとめると、次のようになります。
補償・サービス |
---|
|
事故対応の評判 |
|
保険料 |
|
その他 |
|
他の自動車保険との競合関係
上の表を要約すると、次のことが言えそうです。
- ソニー損保のメインターゲットは代理店型自動車保険の加入者で、そこに向かって品質の高さと、保険料の安さをアピールしている。
- ダイレクト(ネット通販)型自動車保険の中では、ソニー損保は保険料の面で不利だが、事故対応の品質が強みになる。

ご自身の見積もり条件で、実際に比較
見積もり条件(年齢、等級、車の使用目的、車の型式・・・)や補償内容を変えると、安い商品が入れ替わります。
できるだけ多くの見積もりをとって比較したいです。
ただ、中身が違う複数の自動車保険を、条件をそろえて見積もりするのには、想像以上に手間と時間がかかります。
それどころか、誤解や思い込みで、まちがった見積もりをする危険もあります。

そこで、無料の一括見積もりサービスをおすすめします。
1回の入力で、おもな自動車保険の見積もりが一気にお手元に集まります。
時間と労力の節約効果は、想像以上です。
このサービスの利用者は、平均して保険料を年間約35,000円節約されているそうです。

ソニー損保は、精力的に広告宣伝を展開する、ダイレクト(ネット通販)型の一つです。
保険を通信販売するダイレクト損保にとって、メディアによる広告・宣伝は重要です。
ソニー損保は、そのお手本のように、積極的にメディアに露出しています。
2005〜2007年は、松田一沙さんが出演されていました。

2007〜2009年のCMキャラクターは佐藤ありささんでした。

2009年に瀧本美織さんにバトンタッチ。
好評だったようで、2015年まで瀧本さん出演のCMが数多く制作されました。


その後を引き継いだのが、デビュー直後の唐田えりかさんです。

唐田さんは2017年まで出演していましたが、2016年からお笑いタレントの「くりぃむしちゅー」が合流しました。

そして、2017年7月に、大幅なイメチェン。歌舞伎俳優の松本白鸚さんと女優の内田有紀さんが起用され、一転して大人の雰囲気に。

2021年には、内田さんは留任で、松本白鸚さんが役所広司さんにバトンタッチしました。
下は2022年にオンエアされている「家計の味方」篇です。
