自動車保険を毎年見直す方が、経済的にはおトクです。
保険料負担をできるだけおさえるなら、自動車保険を毎年見直したいです。
とくにタイレクト型自動車は、加入する商品そのものを積極的に切り替えていきたいです。

このページでは、その理由と、実行する上での注意点などを解説します。
自動車保険の保険料は、毎年のように改定されています。昨年、割安だった自動車保険が、今年もそうとは限りません。
保険料改定はほぼ毎年
自動車保険は、ほぼ毎年、保険料を改定しています。また、割引制度の新設や改廃の頻度も高いです。
最近は、告知なく保険料を改定する保険会社が増えていますが、たとえば損保ジャパンはまじめに告知しています。
それによると、ここ10年は、以下のタイミングで保険料を改定しています。
2012年 | 10月1日 |
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2013年 | 4月1日 |
2014年 | 7月1日 |
2015年 | 10月1日 |
2016年 | なし |
2017年 | 1月1日 |
7月1日 | |
2018年 | 1月1日 |
2019年 | 1月1日 |
2020年 | 1月1日 |
2021年 | 1月1日 |
2022年 | 1月1日 |
安さのランキングは毎年変化している
保険料改定の大半は、前年の事故発生状況や業績の反映を目的としています。そのため、金額としては小幅な変更が多いです。
それでも、保険料の安さのランキングは、毎年どこかしらが変動しています。
例として、おもなダイレクト型自動車保険の安さの順位を、2021年1月と2022年1月とで比較しました。
35歳10等級、車両保険なしでの比較です。
自動車保険の割引の中には、割引額が変化するものがあります。とくにインターネット割引が重要です。
たいていの自動車保険は複数の割引制度を設けています。その中に、割引額が変化するもの、一定期間が過ぎると適用されなくなるものがあります。
ありがちな変動する割引
割引制度は商品ごとに異なります。ここでは、比較的よく目にする、変動しやすい割引を例示します。
- ASV割引
自動ブレーキがある車の割引。発売から3年度以内限定が主流。 - エコカー割引
環境にやさしい車の割引。条件は商品による。 - 新車割引
新車とされる期間は商品によってさまざま。
インターネット割引は影響大
ダイレクト型自動車保険のほとんどが、インターネット割引を設けています。
インターネット割引は、➀割引額が大きい、➁1年目と2年目以降の落差が大きい、の2点から要注意です。
初回の更新で値上がりする
新規加入のときと2年目の割引の差は、商品によっていろいろです。
下表は、チューリッヒ保険「スーパー自動車保険」とソニー損保の例です(年払いでの割引)。
チューリッヒ保険 |
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ソニー損保 |
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ソニー損保は割引額が固定ですが、チューリッヒ保険の「新規」「更新初回」は保険料によって割引額が変動します。
いずれにしても、割引額の最大と最小の差は大きいです。無事故でも、1回目・2回目の更新で値上がりする可能性は高いです。
毎年変える方が安い
試しに、上の2つの自動車保険を継続したときと、毎年交互に入れ替えたときの保険料を、比較しました。その結果が下のグラフです。
スタート時は35歳10等級で、無事故で毎年1等級アップするという想定です。

毎年変更したときの保険料がピンク色の線で、ソニー⇨チューリッヒ⇨ソニー⇨チューリッヒの順番です。
ご覧のように、一つの保険を続けるより、あきらかに安くなりました。
面倒ではありますが、自動車保険を毎年変える方が、オトクになる可能性は高いです。
他の自動車保険に毎年乗り換えても、満期で乗り換える限り、デメリットはありません。
満期になる前に中途解約して他社に乗り換えると、保険料面で少し損になります。
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自動車保険を販売している損保会社だけでも20社くらいあります。
売れ筋の商品だけを抜き出して比較するのも、けっこうな負担になります。
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