SBI損保の自動車保険の、補償・サービス内容、評判・顧客満足度などを、徹底解説します。
SBI損保は、ダイレクト型の中でも、保険料の安さが“売り”の自動車保険です。

このページでは、SBI損保の自動車保険の補償・サービス内容、評判・顧客満足度などを、徹底解説します。
SBI損保の、企業としてのプロフィールを、簡単にご案内します。
損害保険会社としての、SBI損保の特徴を簡単にまとめると、以下の3点に集約されます。
SBIグループのSBI損保
ネットを利用した金融サービスの分野で、目覚ましい躍進を遂げているのがSBIグループです。

SBI損保の他に、SBI証券や住信SBIネット銀行が有名ですが、SBIグループはさまざまな分野に事業展開しています。
金融サービス |
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アセット マネジメント |
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バイオ関連 |
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SBI損保の自動車保険は、保険料の安さが売り
SBI損保は、一貫して保険料の安さを“売り”にしています。
反面、ネットや情報誌の自動車保険ランキングにおいて、品質面で低い評価を受けることは多いです。そもでも、安さへのこだわりはブレません。
そうした姿勢は、安さを優先する消費者の支持を集めているようで、SBI損保は順調に売上を伸ばしています。

SBI損保は、ダイレクト(ネット通販)型
損害保険会社は、大きく代理店型損保とダイレクト型損保に分けられます。
SBI損保はダイレクト型損保です。
ダイレクト損保には代理店がなく、消費者はネットや電話で損害保険会社と直接やり取りします。

そのため顧客にとって自己責任の範囲が広くなりますが、保険料は代理店型より安くなります。
SBI損保の事故対応の評判は、良くありません。保険に品質を求める人には、おすすめできません。
SBI損保の顧客満足度を、中立的なマーケティング調査会社による顧客満足度調査でチェックしました。
損害保険会社の組織や人材の実力がもっとも問われる、事故対応の順位に着目しました。
J.D.パワーの事故対応ランキング
米国に拠点を置く世界的マーケティング調査会社J.D.パワーは、事故対応の顧客満足度調査を毎年実施し、ランキングを公表しています。

SBI損保の他に、比較のために業界売上1位と2位の東京海上日動と損保ジャパン、そしてダイレクト損保売上1位のソニー損保の順位を下表にまとめました。
2022 | 2021 | 2020 | |
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SBI損保 | 11位 | 11位 | 12位 |
損保ジャパン | 3位 | 2位 | 1位 |
東京海上日動 | 7位 | 3位 | 4位 |
ソニー損保 | 1位 | 1位 | 3位 |
SBI損保は悪い順位で安定しています。
価格コムの事故対応ランキング
価格コムも、毎年自動車保険の顧客満足度ランキングを発表しています。

このランキングでは、トップ10のみ公表されます。
2023年 | 2022年 | 2021年 | |
---|---|---|---|
SBI損保 | 圏外 | 圏外 | 圏外 |
損保ジャパン | 7位 | 5位 | 8位 |
東京海上日動 | 4位 | 10位 | 7位 |
ソニー損保 | 3位 | 1位 | 2位 |
SBI損保は3年ともトップ10圏外でした。好評とは言い難いです。
オリコンの事故対応ランキング
オリコンも、毎年自動車保険の顧客満足度ランキングを発表しています。

このランキングも、トップ10のみ公表しています。
ただし、部門数が多すぎてわかりにくいので、各社の事故対応関連部門の獲得ポイントを集計し、順位を付け直しました。
2023年 | 2022年 | 2021年 | |
---|---|---|---|
SBI損保 | 11位 | 10位 | 圏外 |
損保ジャパン | 5位 | 4位 | 5位 |
東京海上日動 | 4位 | 6位 | 4位 |
ソニー損保 | 3位 | 2位 | 1位 |
ここでも、SBI損保の順位はよくありません。
事故対応に難があっても、選ぶ余地はある
SBI損保の事故対応は不評なようですが、だからと言って、契約通りに保険金を払わないとか、サービスを提供しないというような、致命的な問題があるわけではないです。
そのようなことがあると、金融庁による監査や行政処分の対象になってしまいます。保険会社としてはなんとしても避けたい事態です。

現実にありそうなのは以下のような事態です。
- 担当者の態度・言葉遣いが、不親切、配慮を欠く。
- 手続きのスピードが、意味不明に遅い。
- 事故対応の状況について、報告や相談がない。
- 説明がわかりにくい。
人によっては、保険料が安いなら、このくらいのことは許容できると判断されるかもしれません。
SBI損保の自動車保険の補償内容(保険・特約・サービス)の特徴を調べました。
自動車保険は、どの商品でも、基本的な補償内容(保険・特約・サービス)は共通しています。
なぜなら、自動車保険(=任意保険)は、自賠責保険(=強制保険)の弱点を補うという社会的使命があるからです。
商品による違いが出るのは、基本的な機能を補強する特約やサービス等です。
そこで、SBI損保の自動車保険の特約とサービスの概要を下表にまとめました。
赤字が他社であまり見かけないもので、末尾に*があるのは自動セットされている特約です。
対人賠償保険 | 特約はなし |
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対物賠償保険 |
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人身傷害補償保険 |
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車両保険 |
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ロードサービス |
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全体の特約等 |
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とくに目立つ特徴はありませんが、過不足のない補償・サービス内容です。
ダイレクト型自動車保険は、消費者に補償プランを作ってもらわなければならないので、シンプルでわかりやすいことが優先されます。
よって、独自の特約やサービスが多い商品が優れた商品とは、一概に言えません。
SBI損保の保険料を、ダイレクト(ネット通販)型の相場と比較しました。
新規の保険料を相場と比較
SBI損保の保険料を、ダイレクト型自動車保険の相場と比べました。相場の金額は、ダイレクト型8社の、年払い保険料の平均です。
7パターンの年齢・等級に分けて、保険料を見積もりシミュレーションしました。車両保険は無しです。

SBI損保の保険料は、比較した7パターンのすべてで、ダイレクト型の相場よりあきらかに安くなりました。
ダイレクト型の中でも、とくに割安な自動車保険と言えそうです。
複数年で見ると・・・
ほとんどのダイレクト型自動車保険には、インターネット割引があります。SBI損保も例外ではありません。
そして、大半のダイレクト型では、1年目と2年目以降とで、割引額がダウンします。SBI損保のインターネット割引は以下のようになっています。
- 初めの年は14,000円の割引
- 2年目以降は10,000円の割引
ご参考に、SBI損保に加入してから4年間の保険料の推移を、セゾン自動車火災『おとなの自動車保険』と比較したしたのが、下のグラフです。
35歳10等級で新規加入し、その後無事故で更新し続けたときの、年払い保険料です。

上でご覧いただいたように、SBI損保の割引額は4,000円ダウンします。一方、『おとなの自動車保険』のインターネット割引は3,000円のダウンです。
そのため、2年目以降で、両者の価格差が広がっています。
SBI損保の4,000円ダウンというのは、ダイレクト型自動車保険の中では平均的なダウン幅です。
商品によっては年に10,000円以上ダウンすることもあります。
【結論】SBI損保の自動車保険についての評判・評価をまとめました。
ここまでに説明してきたSBI損保の自動車保険の評判・評価をまとめると、次のようになります。
補償・サービス |
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事故対応の評判 |
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保険料 |
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その他 | 保険料の安さを武器にしているが、ここ最近は、ジワジワと値上げしているので要注意。 |

この自動車保険が向いている人
SBI損保のブレない姿勢が、保険料の安さを優先する方々の支持を集めているようで、売上を順調に伸ばしています。
下のグラフは、2016〜2020年度にかけての、SBI損保の自動車保険の売上高の推移を表しています。
ご自身の見積もり条件で、実際に比較
SBI損保の自動車保険は、保険料が安い商品の一つです。とは言え、見積もり条件や補償内容によっては逆転されたり、わずかな差になります。
できるだけ多くの損害保険会社と見積もりを比較して、ご判断ください。
とは言え、複数の自動車保険の見積もりを、条件をそろえて作成するのには、想像以上に手間と時間がかかります。
それどころか、まちがった見積もりをする危険もあります。

そこで、無料の一括見積もりサービスをおすすめします。
1回の入力で、おもな自動車保険の見積もりが一気にお手元に集まります。
時間と労力の節約効果は、想像以上です。
このサービスの利用者は、平均して保険料を年間約35,000円節約されているそうです。

SBI損保の広告宣伝は、これまでは地味でしたが、このところ力を入れ始めています。
ダイレクト型自動車保険は、代理店のような営業部隊がありません。そのため、広告宣伝に熱心な会社が多いです。
そんな中で、SBI損保の広告宣伝は、数年前までは地味でした。
たとえば、2017年秋〜冬にかけて、BS中心に放映されていたCMの一場面です。山根千佳というタレントさんです。

次いで、2018年上期に放映されていた「手間なく安くて安心」篇から。

有名な俳優・タレントの起用はなく、放映枠も限定的でした。
そうした流れが変わったのが、2018年7月からの小島瑠璃子さん起用です。

2023年1月からは、タレントの芦田愛菜さんにバトンタッチしました。
