セゾン自動車火災『おとなの自動車保険』と損保ジャパンの自動車保険を、徹底比較しました。
SOMPOグループの2つの損保会社、セゾン自動車火災『おとなの自動車保険』と損保ジャパンの自動車保険を、以下のように比較しました。
セゾン自動車火災と損保ジャパンは、どちらもSOMPOグループの損保会社です。
同じ大手企業グループの損保会社
セゾン自動車火災の総資産が814億円なのに対し、損保ジャパンは7兆3,666億円と、ケタが2つ違います(2022年3月末)。

しかし、どちらも同じSOMPOグループの会社です。
規模が小さい、歴史が浅いという理由で、セゾン自動車火災に不安を感じる必要はありません。
売上高は損保ジャパンが大きくリード
下のグラフは、2021年度末のおもな損保会社の売上高ランキングです。
2位の損保ジャパンに対して、セゾン自動車火災は9位です。
順位の差もさることながら、売り上げの大きさがまるで違います。
販売形態とアフターサービスの違い
セゾン自動車火災はダイレクト損保で、保険商品をダイレクト販売(直販or通販)しています。
他方、損保ジャパンは、契約している代理店が保険を販売し、アフターサービスもおこないます。
ダイレクト型と代理店型との大きな違いは、次の2点です。
- 代理店によるサポートを受けられるので、代理店型の方がサービスは厚い。
- ダイレクト型は、代理店の運営コストがかからないので、保険料が安くなる。
2つの自動車保険の、補償・サービスを比較しました。
比較する前に確認しておきたい事実
自動車保険のおもな補償内容は損保業界内で統一されています。そのため、ベースの仕組みや補償・サービスでは、商品による差はわずかです。
商品による差が出るのはプラスαの補償・サービスです。
通常は、代理店型の方が手厚い
セゾン自動車火災のようなダイレクト型自動車保険は、消費者に補償プランを作ってもらうため、シンプルでわかりやすいことが重視されます。
一方、損保ジャパンのような代理店型だと、代理店によるサポートがあるので、あらゆるニーズに応えられる多機能さが優先されます。
ですから、たいていは、ダイレクト型より代理店型の方が、補償・サービスは手厚くなりますし、セゾン自動車火災と損保ジャパンとの間にも、このことは当てはまります。
たとえば、車両保険の本体はどちらの商品でも大差ありません。しかし、車両保険につけられる特約の量は違っています。
セゾン自動車火災 | 損保ジャパン |
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以下の特約を付加できます。
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以下の特約を付加できます。
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こんな調子なので、補償・サービスの充実度は、損保ジャパンが勝っています。
セゾン自動車火災の車両保険の特約は、ダイレクト型の中では充実している方です。それでも、損保ジャパンに比べると薄く見えます。
セゾン自動車火災『おとなの自動車保険』と損保ジャパンの自動車保険の保険料水準を比較しました。
2つの自動車保険の保険料水準を、7パターンの年齢+等級の組み合わせで比較しました。年払い保険料です(2023年1月)。

比較した7パターンのうち、「21歳7等級」を除いて、『おとなの自動車保険』の方が大幅に安くなりました。
『おとなの自動車保険』は、20代前半の保険料を、ダイレクト型の常識では考えられないくらい高額に設定しています。そのため、「21歳7等級」は代理店型より高くなりました。
とはいえ、全体的な割安感では、『おとなの自動車保険』が圧勝です。
ダイレクト型自動車保険は、保険料体系に“かたより”を設けていることが多いです。
その中でも、『おとなの自動車保険』ほど極端なのは珍しいです。
セゾン自動車火災と損保ジャパンの自動車保険の、顧客満足度や評判を比較しました。
公表されているデータや顧客満足度ランキングをもとに、両社の顧客満足度や評判を探り、比較しました。
自動車保険の解約が多いのはどっち?
損保各社が毎年公表している資料から、自動車保険の途中解約の発生状況がわかります。
セゾン自動車火災 | 損保ジャパン |
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売上高100億円あたりに換算すると、セゾン自動車火災は1.0億円なのに対し、損保ジャパンは1.4億円になります。
ということは、セゾン自動車火災の方が、解約発生率は低いようです。
解約の理由は公表されていません。保険への不満とは限りません。
上の2社のように、差が小さいときは、あまり重視しないほうが良いかもしれません・・・
自動車保険の売上が伸びているのはどっち?
自動車保険は1年更新なので、売上高の変化から、顧客満足度や期待の大きさが、ある程度推測できます。
下表は、それぞれの損保会社の2019年度→2021年度の、自動車保険の売上高の伸びです。
セゾン自動車火災 | 損保ジャパン |
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ちなみに、重な損保会社の平均伸び率は2.3%でした。損保ジャパンはこれを下回っており、不調なようです。
伸び率でも、売上高の伸びでも、セゾン自動車火災が損保ジャパンを上回っています。
顧客満足度も人気も、セゾン自動車火災の方が上のようです。
損害保険商品のダイレクト販売は成長途上なので、売上高の伸び率は高くなりやすいです。
とは言え、ダイレクト損保の中でも、セゾン自動車火災の伸び率は優れています。
大手の顧客満足度ランキングでの評判は?
中立性が高いと考えられる3つのランキングでの、2つの自動車保険の、事故対応部門の順位をピックアップしました(いずれも2022年版)。
セゾン自動車 | 損保ジャパン | |
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価格.com | 4位 | 5位 |
オリコン | 9位 | 4位 |
J.D.パワー | 6位 | 3位 |
損保ジャパンの2勝1敗です。しかも、損保ジャパンが勝ったオリコンとJ.D.パワーは、順位に差があります。
ランキングでの口コミ評価は、損保ジャパンのほうが上と言えそうです。
ただし、セゾン自動車火災の順位も、まずまず良好です。
【結論】顧客満足度はセゾン自動車火災が上
3つの角度から顧客満足度や評判を探りました。ランキングでは損保ジャパンが勝ちましたが、その他の客観性が高い2部門で、セゾン自動車火災が勝利しました。
セゾン自動車火災の方が、顧客満足度は高いと言えそうです。
セゾン自動車火災は好評ですが、だからと言って、代理店のサポートがないことによるマイナスを埋められるわけではありません。
代理店によるサポートがないのは不安、という方々にとっては、損保ジャパンのほうが好ましいと思われます。
セゾン自動車火災『おとなの自動車保険』と損保ジャパンの自動車保険では、総合評価はどちらが上?
ここまでの比較の結果をまとめると、下のようになります。
- 補償・サービスの充実度は、損保ジャパンが上。
- 保険料の割安感は、セゾン自動車火災が上(例外あり)。
- 顧客満足度・評判では、セゾン自動車火災が上。
以上のことを踏まえると、ダイレクト型に抵抗がないなら、セゾン自動車火災『おとなの自動車保険』をお勧めします。
コストパフォーマンスに優れるだけでなく、品質面にも期待できそうです。
おとなの
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