東京海上日動の自動車保険の、補償・サービス内容、評判・顧客満足度、企業としての信頼性などを、徹底解説します。
東京海上日動は、売上高国内トップの損保会社で、かつ国内有数の損保グループ東京海上グルーブの中核企業です。

そんな東京海上日動の、自動車保険の補償・サービス内容、評判・顧客満足度、企業としての信頼性などを、徹底解説します。
東京海上日動の、企業としてのプロフィールを、簡単にご案内します。
損害保険会社としての、東京海上日動の特徴を簡単にまとめると、以下の3点に集約されます。
東京海上グループの中核企業
日本国内には、3つの巨大な損保グループがあり、その一つ東京海上グルーブを率いるのが東京海上日動です。

2020年度の、3つの損保グールプの市場シェアは、以下のとおりです。
東京海上グルーブは2位です。
ちなみに、トップのMS&ADグループの主な損保は、あいおいニッセイ同和と三井住友海上、SOMPOグループを率いるのは損保ジャパンです。
東京海上日動は単体で国内首位
東京海上日動単体での売上高は、業界第1位です。
下図は、2021年度の損保業界売上高(正味収入保険料)順のグラフです。
東京海上日動は、代理店型損害保険会社
損害保険会社は、大きく代理店型損保とダイレクト型損保に分けられます。
東京海上日動は代理店型損保です。

代理店型損保の場合、全国の代理店が、わたしたち消費者の窓口となってサポートしてくれます。
代理店がなく、消費者がネットや電話で損害保険会社と直接やり取りするダイレクト型に比べて、顧客対応は手厚いです。
そのかわり、保険料はダイレクト型より高くなります。
東京海上日動の事故対応の評判はまずまず良好だけど、不安材料がゼロではありません。
自動車保険では「どんな補償があるか」と同じくらい、「どの程度の品質で提供されるか」も大事です。
品質を知ろうとしたら、実際に利用した人の評判を聞くしかありません。参考になるのが、中立的なマーケティング調査会社による、規模の大きな顧客満足度調査です。
J.D.パワーの事故対応ランキング
米国に拠点を置く世界的マーケティング調査会社J.D.パワーは、事故対応の顧客満足度調査を毎年実施し、ランキングを公表しています。

比較のために、東京海上日動を含めた大手4社の順位を下表にまとめました。
2022 | 2021 | 2020 | |
---|---|---|---|
あいおいニッセイ同和 | 5位 | 9位 | 6位 |
損保ジャパン | 3位 | 2位 | 1位 |
東京海上日動 | 7位 | 3位 | 4位 |
三井住友海上 | 4位 | 5位 | 6位 |
3年分の順位を平均すると、損保ジャパンに次ぐ、2番めの評価です。
価格コムの事故対応ランキング
価格コムも、毎年自動車保険の顧客満足度ランキングを発表しています。このランキングでは、トップ10のみ公表されます。

ここでも大手4社の順位を比較しました。
2023年 | 2022年 | 2021年 | |
---|---|---|---|
あいおいニッセイ同和 | 10位 | 6位 | 9位 |
損保ジャパン | 7位 | 5位 | 8位 |
東京海上日動 | 4位 | 10位 | 7位 |
三井住友海上 | 5位 | 3位 | 5位 |
3年で比較すると、東京海上日動は、4社中の平均的な水準です。
オリコンの事故対応ランキング
オリコンも、毎年自動車保険の顧客満足度ランキングを発表しています。このランキングも、トップ10のみ公表されます。

やはり大手4社の順位を比較しました。なお、オリコンは部門の分け方が煩雑なので、わかりやすくするために再集計しています。
2023年 | 2022年 | 2021年 | |
---|---|---|---|
あいおいニッセイ同和 | 6位 | 8位 | 圏外 |
損保ジャパン | 5位 | 4位 | 5位 |
東京海上日動 | 4位 | 6位 | 4位 |
三井住友海上 | 9位 | 5位 | 3位 |
東京海上日動は、損保ジャパンと並んで評判は良好です。
東京海上日動の事故対応は、まずまず好評
3つのランキングをご覧いただきましたが、東京海上日動の評判はトップクラスとは言えないものの、悪い評価は見当たりません。
ご加入にあたって大きな不安材料はなさそうです。
東京海上日動の自動車保険の補償内容(保険・特約・サービス)の特徴を調べました。
自動車保険は、どの商品でも、基本的な補償内容(保険・特約・サービス)は共通しています。
なぜなら、自動車保険(=任意保険)は、自賠責保険(=強制保険)の弱点を補うという社会的使命があるからです。
ただし、すべての自動車保険の中身が同じ、ということではありません。
基本的な部分は共通ですが、それを補強する機能(特約やロードサービス等)には、各損害保険会社なりの工夫があります。
東京海上日動の補償内容の特徴
東京海上日動の自動車保険の補償は、バランス重視で、目をひくような個性はありません。
あえて特徴をあげると、次のようになります。
- 特約の数と種類は、代理店型としては平均的(ダイレクト型より多い)。
- 自動セットされている特約は、やや多い。
- 過不足のない、バランスのとれた補償内容。
下でより詳しくご説明します。
特徴ある特約・サービス
東京海上日動の自動車保険の特約とロードサービスの概要を下表にまとめました。
赤字が他社であまり見かけないもので、末尾に*があるのは自動セットされている特約です。
対人賠償保険 |
|
---|---|
対物賠償保険 |
|
人身傷害保険 |
|
車両保険 |
|
ロードサービス |
|
全体の特約等 |
|
特約の数は多く見えるかもしれませかんが、代理店型としては平均的です。
他社と比べて、自動セットされる特約(*印の特約)は平均よりやや多い程度です。
ただし、一般的に代理店型自動車保険はダイレクト型より厚くなる傾向がありますが、東京海上日動も例外ではありません。
東京海上日動の保険料は、代理店型の相場に近い、平均的な金額設定です。
東京海上日動の保険料を、代理店型自動車保険とダイレクト型自動車保険の相場と比べました。
相場の金額は、代理店型の大手4社とダイレクト型8社の、年払い保険料の平均です。
6パターンの年齢・等級に分けて、保険料を見積もりシミュレーションしました。車両保険は無しです。

7パターン中4パターンで、代理店型の相場より高くなりました。とは言え、相場との差は小さいです。
東京海上日動の保険料は、代理店型の相場とほとんど同じです。
東京海上日動にご加入か、ご検討中なら、比較していただきたい自動車保険があります。
代理店型自動車保険、ダイレクト(ネット通販)型自動車保険の中から、それぞれ比較していただきたい商品をピックアップしました。
代理店型自動車保険
おすすめしたいのは、以下の2つです。
- 損保ジャパン
- 三井住友海上
2社とも、事故対応の評判は、東京海上日動と同等か、それに近いレベルです。
同じ代理店型ということもあり、乗り換えても違和感は少ないでしょう。
代理店型自動車保険では、事故対応を除いては、代理店が窓口になります。
代理店の信頼感・安心感も加味してご判断下さい。
ダイレクト(ネット通販)型自動車保険
ダイレクト型には代理店がなく、手続きはわたしたち自身がウェブサイトや電話でおこないます。
その分、加入者に対するサポートは薄くなります。
ただし、事故対応(事故発生〜保険金支払い)は、ダイレクト型はもちろん、代理店型でも損保会社本体がおこなうので、代理店の有無は直接関係ありません。
ここでは、事故対応の評判が良い、大手系列のダイレクト型損保をピックアップしました。
- イーデザイン損保(東京海上日動の系列)
- セゾン自動車火災(損保ジャパンの系列)
- ソニー損保(ソニーフィナンシャルグループ)
3社とも( )内の系列なので、経営面での安定感に不安はありません。
事故対応の評判を見る限り、大手損保と同等か近い品質を期待できます。とは言え、代理店がやる気配り的なサービス(事故対応中に、先方から様子をうかがう電話をくれる等)はありません。
無料の一括見積もりサービスであれば、1回入力するだけで、主な自動車保険の見積もりが手元にそろいます。
損害保険会社のホームページにいくと、どこも見積もりやシミュレーションができるようになっています。それぞれに、わかりやすく、操作しやすいように作られています。
しかし、複数の自動車保険の見積もりを、条件をそろえて実施するのは、なかなか手間と時間がかかります。
手間と時間がかかるだけならまだしも、誤解や思い込みで、気がつかないうちにまちがった見積もりをやってしまう危険があります。

そこで、無料の一括見積もりサービスです。
1回入力すれば、主要な自動車保険の見積もりが一通りお手元に集まります。
時間と労力の節約効果は、想像以上です。
このサービスの利用者は、平均して保険料を年間約35,000円節約されているそうです。

長い歴史を誇る東京海上日動ですが、印象に残るテレビCMを集めました。
東京海上日動のテレビCMは、個々の商品の宣伝より、会社のブランド・イメージの拡散・向上を狙ったものが多いです。
東京海上日動の印象的なCM
東京海上日動のテレビCMというと、1980年代の傑作があります。
スーツを着た男性が、ボーリングのピンの一つになっているという特撮物です。

近年は、落ち着いたトーンのCMが目につく東京海上日動ですが、かつてはスマップを起用したこともありました。
2004年の「過剰な想像篇」です。

2020年東京オリンピックを応援するシリーズも制作されました。「スイマー応援篇」(2017年)

2019年は、創立140周年ということもあって、「保険は冒険から生まれた篇」です。

2022年には、女優北川景子さんが自動車保険のイメージキャラクターに起用されました。下は「北川景子、#東京海上日動に入ってみた」篇。

これと並行して、2023年からは、タレントの相葉雅紀さんを起用しての企業イメージCMがスタート。
