黄色の5ナンバー・7ナンバー車(軽乗用車)の、保険料相場をご案内します。
このページでは、自家用の5ナンバー・7ナンバー車(軽乗用車)の、自動車保険の相場や、加入にあたってご注意いただきたいことなどを解説しています。
黄色の5ナンバー・7ナンバー車は、軽乗用車です。ナンバープレートと車検証で確認できます。
5ナンバー・7ナンバー車はこんな車
5ナンバー・7ナンバー車は、ナンバープレートに記載される3ケタの分類番号のうち、1桁目が5または7になっている車両を指します。
車検証の右上あたりに《自動車の種別》《用途》という項目があります。それが下図のようになっていたら、軽乗用車です。
具体的には、以下のような特徴があります。
- サイズが、全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下のすべてを充たす。
- 排気量660cc以下。
- おもに人の移動のために利用される、乗車定員4名以下の自動車。
他の乗用車
以下の2つがあります。
ナンバープレート | 要件 |
---|---|
小型乗用車。全長4.7m未満、全幅1.7m未満、全高2.0m未満、排気量2,000cc未満。乗車定員10人以下。 | |
普通乗用車。小型用車のサイズまたは排気量の基準を、どれか一つでも超えた乗用車。 |
軽乗用車のコスト面での特徴
小型乗用車・普通乗用車と比べたときの、軽乗用車のコスト面でのメリット・デメリットは以下のとおりです。
- 軽乗用車の方が自動車税と重量税が安くなる。
- 軽乗用車の方が、自賠責保険の保険料が少し安い。
- 軽乗用車の方が、自動車保険の保険料が安くなりやすい。
- 軽乗用車の方が、高速料金が安い。
燃費の面では、軽乗用車のほうがオトクとは限りません。
軽自動車は軽量なので、同じ条件での比較なら、軽自動車のほうが有利です。
しかし、今日では、エコカー(ハイブリッド車、電気自動車など)が増えているので、普通自動車のほうが低燃費であることも多々あります。
黄色の5ナンバー・7ナンバー車が、どんな補償内容で自動車保険に入っているかを調べました。
損害保険料率算出機構の統計資料『自動車保険の概況』(2023年4月発行)にて、5ナンバー・7ナンバー(軽乗用車)の加入状況を調べました。
5ナンバー・7ナンバーの自動車保険加入率
登録されている車両のうち、自動車保険に加入している割合は、グラフのとおりでした。
なお、下のグラフには、自動車共済は含まれていません(データがないため)。ですので、実際の加入率はもっと高いです。
黄色の5ナンバー・7ナンバー(軽乗用車)の保険加入率は全体の平均に近いですが、少し高いです。
各保険ごとの加入率
続いて、5ナンバー・7ナンバー車の保険ごとの加入率をご覧ください。
%の数字は、自動車保険に加入している人のうち、各保険に入っている人の割合です。
保険 | 加入率 (5,7ナンバー) |
加入率 (全体平均) |
---|---|---|
対人賠償保険 | 99.9% | 99.7% |
対物賠償保険 | 99.9% | 99.7% |
人身傷害保険 | 98.3% | 92.8% |
車両保険 | 62.1% | 60.1% |
黄色の5ナンバー・7ナンバーの加入率は、4つの保険とも、全体平均に近いですが、少しずつ上回っています。
4つの保険の中では、人身傷害保険の加入率が高いです。軽自動車は、普通車・小型車より損害が発生しやすいので、納得できる傾向です。
2021年度は、人身傷害保険に入っている人のうち、小型乗用車に乗っている人の0.39%が保険金を受け取りました。
一方、軽自動車に入っている人で、保険金を受け取ったのは0.47%でした。
どちらも小さい数字ですが、例年、軽自動車のほうが割合は高いです。
保険ごとの保険金額
上の4つの保険の内、車両保険の保険金額は車両の価格で決まります。
残りの3つは、加入者が保険金額を指定できます(商品によっては例外があります)。そこで、統計データから。保険金額の実態を調べました。
人身傷害保険は、約50%が3,000万円以下、約85%が5,000万円以下です。
黄色の5ナンバー・7ナンバー車の自動車保険(任意保険)の保険料相場を調べました。
統計データに基づく保険料相場
『自動車保険の概況』によると、最近の軽乗用車の保険料全国平均は下のとおりです。
用途・車種 | 年間保険料 | ||
---|---|---|---|
2021年 | 2020年 | 2019年 | |
軽乗用車 (黄5,7) |
50,065 | 50,694 | 49,637 |
【参考1】小型乗用車 (白5,7) |
56,198 | 57,706 | 57,557 |
【参考2】普通乗用車 (白3) |
73,405 | 74,439 | 73,600 |
軽乗用車は、他の2つの乗用車より安いです。ただし、小型乗用車(白い5,7ナンバー)との差はそんなに大きくありません。
もっとも、上の金額は、見積もり条件や補償内容の違いを考慮していません。そこで、実際の商品で、条件をそろえて比較しました。
保険料シミュレーション
ホンダの軽乗用車(黄5,7)NBOXとトヨタの小型乗用車(白5,7)アクアと普通乗用車(白3)プリウスの保険料を、代理店型自動車保険とダイレクト型自動車保険に分けて比較しました。
代理店型自動車保険
損保ジャパンの自動車保険で、35歳15等級の保険料をシミュレーションしました。車両保険なしと車両保険ありの2パターンで比較しました。
車両保険があってもなくても、軽乗用車(黄5,7ナンバー)が最も安くなりました。
ダイレクト型自動車保険
次に、ソニー損保の自動車保険で、上と同じように保険料を比較しました。
ダイレクト型だけに金額は損保ジャパンより低くなっていますが、こちらでも軽乗用車(黄5,7ナンバー)が最も安くなりました。
自賠責保険の保険料
自賠責保険(強制保険)の保険料も、軽乗用車(黄5,7ナンバー)と普通乗用車・小型乗用車とでは異なっています。
2023年度の保険料は下のとおりです。ちなみに、普通乗用車と小型乗用車とは同額です。
車 | 36ヶ月 | 24ヶ月 |
---|---|---|
軽乗用車 | 23,520円 | 17,540円 |
普通・小型 | 23,690円 | 17,650円 |
たしかに軽乗用車(黄5,7ナンバー)の方が安いですが、差額はわずかです。
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