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自動車保険は、高い商品と安い商品に二極化してます。
また、保険料は毎年のように見直され、安さのランキングは刻々と変動しています。

平均して35,000円も保険料を下げている方法を、お試し下さい。

“保険料は走った分だけ”の仕組みと、それを取り入れている自動車保険、そして商品の選び方を、ご案内します。

最近、自動車保険の広告で、“保険料は走った分だけ”というようなフレーズを目にすることが多くなっています。

では、どんな仕組みなのでしょうか?本当に保険料の節約につながる仕組みなのでしょうか?

そして、具体的にどの自動車保険が、この仕組みを取り入れているのでしょうか?

このページでは、そうした疑問に、お答えしています。

“保険料は走った分だけ”なのはダイレクト(ネット通販)型自動車保険です。

“保険料は走った分だけ”の仕組みを採用しているのは、現在のところダイレクト型自動車保険です。

具体的には、以下の損害保険会社の自動車保険です。

アクサダイレクト
イーデザイン損保
SBI損保
セゾン自動車火災
ソニー損保
チューリッヒ保険
三井ダイレクト損保
楽天損保

セコム損保は、代理店販売とネット通販の両方を手掛けていますが、どちらも“走った分だけ”を採用していません。

“保険料は走った分だけ”の基本的な仕組みを説明します。

年間走行距離で保険料を決める仕組みには、商品によって細かな違いはありますが、大枠では共通しています。

保険料は、走行距離の区分単位で決まる

走行距離の区分が設定されていて、当てはまる区分によって、保険料が増減します。

区分の設定は自動車保険によって異なります。

ここでは、ソニー損保の自動車保険を例に、ご説明します。

走行距離区分

ソニー損保の自動車保険では、次のような走行距離の区分が設定されています。

  • 3000km以下
  • 3000km超〜5000km以下
  • 5000km超〜7000km以下
  • 7000km超〜9000km以下
  • 9000km超〜11000km以下
  • 11000km超〜16000km以下
  • 16000km超〜無制限

同一区分内では、保険料は同じです。別の区分に移ったら、保険料が変動します。

走行距離区分ごとの保険料の増え方

距離区分による保険料の違いを、具体的例でご覧ください。

35歳10等級の人の、年間走行距離別の月々の保険料です。

3000km以下 2710円 3000km超 ~5000km 2940円 9000km超 ~11000km 3690円 16000km超 ~無制限 4730円

この例だと、年間5000kmの人と年間10000kmの人とでは、毎月750円の差があります。意外と大きな差です。

走行距離が長くても、代理店型よりは安い

上の見積もり条件・補償内容にできるだけ近づけて、代理店型の東京海上日動で見積もりしたところ、保険料は月々5,030円でした。

年間走行距離が長くてもダイレクト型の方が安くなりますが、価格差は縮むので、ダイレクト型自動車保険の安さの魅力は後退します。

上の保険料例はソニー損保の自動車保険ですが、この商品の保険料はダイレクト型の中では高額です。

他のダイレクト型自動車保険ならもっと安くなります。

各社の自動車保険の“保険料は走る分だけ”の特徴を整理しました。

“保険料は走る分だけ”の仕組みの商品による違いは、次の2点に集約できます。

  • 走行距離の区分の設定が異なる。
  • 申告する距離が違う(実績値か予想値か)。

2つ目の《申告する距離》について、補足説明します。

年間走行距離の申告方法の違い

自動車保険に加入・更新するときに、年間走行距離を申告しますが、「前年の実績」を申告するグループと「将来の予想」を申告するグループとに大別できます。

下表は、各自動車保険ごとの現状の一覧です。

損保会社 申告する距離
アクサダイレクト 年間予想最大走行距離(3区分)
イーデザイン損保 過去1年間の走行距離(6区分)+オドメータの数値
SBI損保 過去1年間の走行距離(4区分)+オドメータの数値
ソニー損保 予想年間走行距離(7区分)
セコム損保 走行距離区分なし
セゾン自動車火災 オドメータの数値
チューリッヒ保険 年間予定走行距離(5区分)
三井ダイレクト損保 過去1年間の走行距離(8区分)

オドメータ(積算走行距離計)とは、車が製造されてから現在までの走行距離を示す計器で、ドライバーが数値を変更したりリセットしたりできません。

どちらの申告方法が向いているか

「前年実績」の自動車保険を選んでも、「予定・予想」の方を選んでも、大失敗はありません。

とは言え、あえて、それぞれの方式に向いている人をあげると、次のようになります。

  • 生活環境や家族の変化が多い世帯は、「予定・予想」を申告するタイプが向いている。
  • 生活環境や家族の変化が少ない世帯は、どちらでも大差ない。
  • 更新の手間を少しでも軽くしたい人には、「前年実績」を申告するタイプが向いている。

ソニー損保は、実際の走行距離が申告した距離より大幅に(距離の区分が変わるくらいに)短かったときは、翌年の保険料を割引してくれます(くりこし割引)。

こういう仕組みがあれば、上のどちらの申告方法でもOKになります。

ただし、ソニー損保の保険料は、もともとの価格設定が高めなので・・・

ご自分の年間走行距離をもとに、おもな自動車保険の見積もりを集めて、比較しましょう。

“保険料は走った分だけ”の仕組みを細かく比較しても、どの自動車保険がオトクかを判断できません。

なぜなら、仕組みは優れていても、もともとの料金設定が高ければ、保険料は安くならないからです。

ですから、補償内容がある程度かたまっていたら、おもだった自動車保険の見積もりを集めて比較されることを、お勧めします。

とはいっても、複数の自動車保険の見積もりを、補償内容を同じにして作成するのは、意外と大変です。

そこで、無料の一括見積もりサービスの活用をおすすめします。

1回(1社分)の入力で、主要各社の自動車保険の見積もりが一気に集まります。候補を絞り込んだ後、条件設定を変えての再見積もりも可能です。

このサービスの利用者は、平均して保険料を年間約35,000円節約されているそうです。

【付録】“保険料は走った分だけ”についての、よくある疑問Q&Aです。

“保険料は走った分だけ”についての、よくある質問を一覧にし、Q&A形式で回答を作成しました。

質問:嘘の走行距離がバレたら、どうなりますか?

回答

自動車保険の加入・更新の手続きで、損害保険会社に申告する項目のうち、特に重要性の高いものを告知事項と呼びます。

損害保険会社によって多少の差異はありますが、加入申込を受け入れるかの判断に影響する項目や保険料に影響のある項目は、たいてい告知事項です。

これらが、故意または重大な過失によって事実と異なっていたら、告知義務違反になります。告知義務違反が発覚すると、契約が解除されたり、保険金の支払いを拒否されることがあります。

年間走行距離は保険料に影響するので、告知事項です。慎重に取り扱ってください。

質問:走行距離が申告した距離区分を超えたら・・・

回答

生活環境が変わったり、例年にないイベントのために、車の走行距離が予想を超えることは、ときどきあります。

予想または予定走行距離を申告する商品では、予想・予定が変わるとき、原則として手続きが必要です。保険会社のウェブサイトで手続きするなり、どう対応するかを問い合わせるなりしましょう。

自動車事故が起きて、保険金を請求するタイミングでもこの手続きをできますが、提出物が増えたり、保険金の支払いが遅れることもあります。

なお、この手続きをすると、保険料を追加で請求されることがあります。

質問:走行距離が申告した距離区分を下回ったら・・・

回答

保険期間中に、正式な手続きとして、走行距離の区分を変更したら、保険料はその分安くなります。

しかし、満期を迎えたときに、結果的に走行距離が短かったケースでは、通常、お金は戻りません。

ただし、上でも触れましたが、ソニー損保は例外で、払い過ぎた保険料の分が、「くりこし割引」として、更新後の保険料から差し引かれます。

ダイレクト型の中でも、もっとも行き届いた年間走行距離区分の仕組みです。

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