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近年、火災保険は値上がりを続けています。勧められるままに加入するのは危険です。
また、補償は同じでも、保険金を払いしぶる保険会社があります。あなたの保険は大丈夫ですか!?

しっかり比較して、納得して選びましょう!

賃貸向け火災保険に、個人賠償(日常生活賠償)保険は必須ではありません。

個人賠償(商品によっては日常生活賠償)保険が自動セットされている賃貸向け火災保険は多いです。

しかし、本来、個人賠償保険は火災保険とは別ジャンルの保険です。保険会社や代理店が、営利優先の思惑でセット販売しているに過ぎません。

このページでは、そうした思惑に踊らされないで火災保険に加入するための注意点を解説しています。

個人賠償(日常生活賠償)保険は、もともと火災保険の一部ではありません。

個人賠償保険とは

個人賠償保険は、日常生活の中で他人に損害を与えて、損害賠償金を請求されたときにお金が出る保険です。

次のようなときに役に立ってくれます。

  • 買い物中に陳列されている商品をうっかり壊した。
  • ペットが他人にケガをさせた。
  • 子供が他人の車をキズつけた。
  • 自転車で歩行者にぶつかってケガをさせた。
  • 風呂場からの水漏れにより、階下の損害を与えた。
  • ベランダから鉢植えが落下して、歩行者に大ケガをさせた。

住居にかかわる補償もあれば、そうではない補償もあります。

大家への損害賠償は借家人賠償保険でおこないます。それ以外の人に損害を与えたときに、個人賠償保険を使います。

多くの賃貸向け火災保険で自動セット

賃貸向け火災保険は、少額短期保険会社が盛んに販売しています。損保会社でも、グループ内に少額短期保険会社を設立して、そこで販売しているところがいくつもあります。

少額短期保険会社が販売する賃貸向け火災保険の大半には、個人賠償保険が自動セットされています。

すでに個人賠償保険に加入しているなどもっともな理由があっても、外すことはできません。

そもそも、個人賠償(日常生活賠償)保険を、火災保険に自動セットするのは行き過ぎでは?

上でご説明したように、個人賠償保険は日常生活と密接なので、火災保険と合わせて販売されること自体は不自然ではありません。

とは言え、世帯の構成やライフスタイルによってニーズは異なるはずなので、一律に個人賠償保険を自動セットするのは行き過ぎです。

入居者が賠償責任を負う可能性は低い

入居者が賠償責任を負う可能性は低いですし、心がけ次第でその可能性をさらに小さくできます。

賠償責任の例としてあげられることが多いのは、水漏れトラブルです。入居者の過失で水漏れして、階下の部屋に損害がでるケースです。階下の住人に損害を与えたら、個人賠償保険で補償できます。

もっとも、配管等の不具合や劣化が水濡れの原因のときは、入居者の責任になりません。責任が生じるのは、過失があるときに限られます。

大人だけの世帯などでは、賠償責任を負う可能性はかなり低いと思われます。

持ち家向け火災保険では自動セットされない

賃貸向け火災保険を販売していない大手損保はあります。しかし、大手損保のすべてが、持ち家向け(マンションを含む)火災保険は販売しています。

下表は、大手損保4社の持ち家向け火災保険が、個人賠償保険をどう扱っているかをまとめたものです。

損保会社 商品名 個人賠償の状況
あいおいニッセイ同和 タフ・すまいの保険 日常生活賠償特約(任意
損保ジャパン THE すまいの保険 個⼈賠償責任特約(任意
東京海上日動 トータルアシスト住まいの保険 個人賠償責任補償特約(任意
三井住友海上 GK すまいの保険 日常生活賠償特約(任意

損保業界を牛耳る大手4社は、個人賠償保険が火災保険に必要不可欠とは考えていません

ちなみに、大手損保4社の自動車保険にも個人賠償保険が特約として用意されています

このことからも、個人賠償保険が火災保険にとって必須できないことがわかります。

三井住友海上は賃貸向け火災保険も販売しおり、そちらでは個人賠償保険を自動セットしています。ダブルスタンダードです。

補償が小さな賃貸向け火災保険では、個人賠償保険を付けないと利益が出ないのでしょう。

個人賠償保険を外せる賃貸向け火災保険

個人賠償保険を付けたり外したりできる良心的な賃貸向け火災保険は、当方で把握している範囲では次の商品です。

  • 共栄火災『すまいるリビング』
  • 損保ジャパン『THE 家財の保険』
  • Mysurance『スマート賃貸火災保険』

個人賠償保険は特約として用意されていて(個人賠償責任特約)、示談交渉サービスは付きますし、保険金額を1,000万円より高く設定できます。

火災保険、個人賠償保険との上手な付き合い方

家を借りるときには、仲介する不動産屋などから火災保険を指定されることが多いです。

商品はこちらで選ぶことができる

住宅を貸す側は、火災保険に入ることや、その補償内容(保険の種類、保険金額など)を義務付けることはできます。

しかし、どの商品にするかを強制することはできません。

保険が重複するかも・・・

個人賠償保険は、単体でも販売されていますし、自動車保険や傷害総合保険の特約にもなっています。

何らかの形ですでに個人賠償保険に加入しているなら、二重に加入することは保険料のムダになります(保険金を二重に受け取ることはできません)。

本来なら、後から入る火災保険から個人賠償保険を外すべきですが、上でご説明したように、賃貸向け火災保険の大半ではそれができません。怒っても仕方がありませんが、ヒドい顧客軽視です。

ちゃんとした個人賠償保険に入りたいなら・・・

もし個人賠償保険に魅力を感じて、しっかりした商品を選ぼうとすると、少額短期保険の個人賠償保険では物足りなくなります

少額短期保険の個人賠償保険は上限1,000万円なので、➊他人を死なせるケースにはまったく対応できません。➋示談交渉サービスがないのも心もとないです。

補償の充実を優先するなら、損害保険会社の個人賠償保険に加入したいです。

損害保険会社が販売する賃貸向け火災保険には、以下があります。

  • 共栄火災
  • 損保ジャパン
  • 日新火災
  • 三井住友海上
  • Mysurance

Mysurance自体は少額短期保険会社ですが、個人賠償保険は損保ジャパンが提供しています。

更新のときに他社に乗り換える

入居を急いでいるとか、他に良い物件がないのですんなり決めてしまいたい、といった理由で、火災保険選びを妥協せざるを得ないかもしれません。

そういうケースでは、保険を更新するタイミングでの(1年後か2年後)、他商品への乗り換えを検討しましょう。

大家は入居者に出ていってほしくないので、こちらの考えを通しやすくなります。

実際には、大家より不動産会社が、特定の保険商品にこだわっていることが多いです。

保険契約を獲得したら、不動産会社には販売手数料が入るからです。

嫌々ながら加入せざるを得ないときは・・・

火災保険に個人賠償保険を付けたくないのに、不動産会社や大家が強硬で拒めないときは、保険料のムダをできるだけ圧縮したいです。

個人賠償保険付きでも安い火災保険を探しましょう。次の商品も候補に加えてください。

  • アイアル少額短期保険『愛ある家財保険』

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