保険金支払いが渋い保険会社
火災保険・地震保険の補償内容は、どの保険会社でも大差ありません。
ただし、保険金の金額や支払いの早さは、損害保険会社によって差があります。保険金の支払いを渋りがちな会社は避けたいです。
保険金の支払いを渋る保険会社が存在する理由があります。
火災保険・地震保険の保険金支払いが急増
気候変動の影響で、ここ数年、自然災害による保険金の支払いが急増しており、保険会社の負担になっています。
下のグラフは、2011〜2020年度の、自然災害による保険金額の推移です(全社合計)。
保険金支払いの急増は、損害保険会社の経営を圧迫します。火災保険・地震保険分野においての、損害保険会社の警戒感は高まっています。
各社とも火災保険は赤字
ほとんどの損害保険会社で、火災保険はずっと赤字が続いています。
下の表は、大手損保4社の過去5年度の、火災保険の収支をまとめたものです(単位は億円)。
2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | |
---|---|---|---|---|---|
あいおいニッセイ | -365 | -654 | -788 | -464 | -439 |
損保ジャパン | -999 | -803 | -926 | -643 | -1,051 |
東京海上日動 | -477 | -790 | -1,103 | -422 | -269 |
三井住友海上 | -577 | -729 | -638 | -523 | -343 |
業界をリードする4社ですらこのような状況です。他の損害保険会社も似た状況です。
そのため、火災保険・地震保険に関しては、ケチケチする損害保険会社が少なくないようです。
統計データから読み取れる、保険金支払いが渋い保険会社
損害保険各社が毎年公表しているディスクロージャー資料の中に、発生損害率があります。この数字が小さいほど、保険金の支払いが渋いことになります。
過去3年度の各社の発生損害率を比較し、ランク分けしました。
気前がいい |
|
---|---|
平均レベル |
|
やや渋い |
|
渋い |
|
「渋い」に名前がある損害保険会社は、現時点ではお勧めしにくいです。
加入者の立場から見ると、保険金支払いが渋い会社は避けたくなります。
ただし、渋い会社は、赤字を減らすために努力をしているとも言えますね。
無料の一括見積もりサービスなら、1回の入力で、人気商品の見積もりが手元にそろいます。
複数の火災保険の見積もりを、ひとつひとつ条件をそろえて実施するのは、なかなか手間と時間がかかります。
そこで、無料の一括見積もりサービスです。1回の入力で、人気商品の見積もりがお手元に集まります。