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自動車保険は、高い商品と安い商品に二極化してます。
また、保険料は毎年のように見直され、安さのランキングは刻々と変動しています。

平均して35,000円も保険料を下げている方法を、お試し下さい。

自動車保険のロードサービスの必要性、おもなサービスメニュー、各損保会社の対応状況、お勧めの商品等を解説します。

ロードサービスとは、車が走行できなくなったときに、駆けつけて応急対応してくれるサービスです。

ほぼすべての自動車保険がこのサービスを提供しており、内容の充実にしのぎをけずっています。

このページでは、ロードサービスについて、以下のような項目をご説明しています。

ロードサービスのおもなサービスメニューと、保険料例をご覧ください。

ロードサービスのサービスメニューには、業界共通のものと、自動車保険によって異なるものとがあります。

各社に共通するロードサービスのメニュー

商品によって表現の違いはありますが、以下の2種類があります。

  • 修理工場などにレッカー搬送するサービス
  • 現場で応急対応するサービス

2つ目の現場応急対応については、対処できる「トラブルの種類」と、「無料で対応できる範囲」が決められています。

トラブルの種類の方は、どの商品を選んでも大差ありません。一方、無料対応の範囲は、商品によって異なります

  • [無料で対応するトラブル例]
  • バッテリー上がり
  • タイヤパンク
  • ガス欠
  • キーの閉じ込み
  • 脱輪・落輪
  • オイル・冷却水の補充

自動車保険によって異なるサービスメニュー

自動車保険によって取り扱いに違いがあるサービスメニューには、以下があります。

  • 旅先での宿泊費用・帰宅費用等の補償
  • 修理後の車の搬送費用または引取費用の補償
  • 旅先での代車費用の補償
  • ペット宿泊費用の補償
  • 旅先でのキャンセル料の補償

長距離ドライブをする人が欲しくなりそうなサービスがそろっています。

損害保険会社の対応は、➊ロードサービスで対応する、➋一部または全部をサービス対象外とする、➌ロードサービスではなく車両保険等の特約として有償対応する、の3タイプの分かれます。

詳しいことは、下のお勧めの自動車保険の説明をご覧ください。

評判の良いサービスメニューは、他社がマネをして取り入れるので、年を追うごとに、広まっていきます。

ロードサービスの料金

ほとんどの自動車保険は、ロードサービスを自動的に組み込んでいます。よって、ロードサービス単体の保険料はわかりません。

ただし、2つの自動車保険が、ロードサービスを選べる特約として提供しています。それぞれのロードサービス特約の保険料(年払い)は次の通りです。

セゾン自動車火災
『おとなの自動車保険』
年1,550円
チューリッヒ保険
『ネット専用自動車保険』
年1,250円

ロードサービスを外すことにこだわらない

ロートザービスはいらないから、それを外して保険料を安くしたい、と考える方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、ロードサービスを外すことにこだわると、候補となる商品が激減してしまいます。

検討の初期の段階では、ロードサービスを外すことにこだわらないほうが良さそうです。

上で名前を出した『おとなの自動車保険』か『ネット専用自動車保険』なら、ロードサービスを外すことができます。

しかし、この2つの商品はどちらも個性派です。ロードサービスを外せるという理由だけで選ぶような商品ではありません!

各損害保険会社のロードサービスの品質を比較するのは無意味かも?

ほとんどの損保会社は外部委託している

ほとんどの損保会社は、ロードサービスを、ロードアシスタンス事業者に委託しています。

たとえば、3大損保グループは、ロードサービス専門の系列会社をグループ内に設立しています。

  • MS&ADグランアシスタンス(MS&ADグループ)
  • 東京海上アシスタンス(東京海上グループ)
  • プライムアシスタンス(SOMPOグループ)

東京海上グループの損保会社、つまり東京海上日動、日新火災、イーデザイン損保の3社であれば、ロードサービスを東京海上アシスタンスに委託しています。

東京海上グループ以外の損害保険会社の中にも、東京海上アシスタンスに委託しているところがあるかもしれません。公表されていないので、想像でしかありませんが・・・

また、ロードサービス専門の系列会社が、全国に直営の修理工場を設けているわけではありません。全国各地の修理工場に委託しています。

こんな状況なので、ロードサービスの品質を損保会社ごとに判定するのは困難です。

顧客満足度ランキング

オリコンがロードサービスの顧客満足度ランキングを毎年公表しています。。

2020〜2021年の2年分をご覧ください。青文字がダイレクト型です。

順位 2021 2020
1位 ソニー損保 ソニー損保
2位 損保ジャパン 東京海上日動
3位 三井住友海上 損保ジャパン
4位 AIG損保 AIG損保
5位 東京海上日動 三井住友海上
6位 イーデザイン損保 アクサダイレクト
7位 アクサダイレクト チューリッヒ保険
8位 共栄火災 セゾン自動車火災
9位 日新火災 イーデザイン損保
10位 セゾン自動車火災 あいおいニッセイ同和

赤い文字が東京海上グループの3損保(東京海上日動、日新火災、イーデザイン損保)です。

3社とも東京海上アシスタンスに委託してているので、ロードサービスの品質の差はほとんどないはずです。

となると、上のランキングの順位は、かなりうさん臭いです。

3つの角度から、ロードサービスが充実している自動車保険を、ご案内します。

重視する項目別に、ロードサービスが充実したおすすめの自動車保険をご案内します。

無料でレッカー搬送できる距離が長い

ほとんどの自動車保険で、損保会社が提携している修理工場への搬送は無料です。ただし、トラブル現場付近の工場になってしまいます。

こちらの希望する修理工場に運んでもらうときは、所定の距離までは無料で、それを超えると有料になります。

以下が、無料でレッカー搬送してくれる距離が長い自動車保険です。

レッカー搬送サービスがおトク

  • あいおいニッセイ同和
    (30万円まで)
  • 日新火災
    (50万円まで)
  • 三井住友海上
    (30万円まで)

現場での作業費用も含めて30万円(または50万円)限度です。

もし30万円でレッカー搬送すると、約500kmまでカバーできます(損保会社による見積もり)。約500kmということは、東京から大阪近辺まで搬送できてしまいます。

現場応急対応の無料範囲が広い

現場での応急処置のメニューは、どの自動車保険でもさほど差はありません。違いがあるのは、無料で対応してくれる範囲です。

大半の自動車保険は、30分程度の作業が無料になります。それを超えたら有償になります。

以下が、無料で対応してくれる範囲の広い自動車保険です。

現場応急対応の無料範囲が広い

  • アクサダイレクト
  • セゾン自動車火災
  • チューリッヒ保険
  • 東京海上日動

アクサダイレクトとチューリッヒ保険は、現場対応可能なトラブルであれば、かかった時間に関係なく無料です。

セゾン自動車火災と東京海上日動は、レッカー搬送代と合わせて15万円以内は無料になります。現場対応可能なトラブルであれば、ほぼ無料に収まりそうです。

長距離ドライブでのトラブルに強い

遠距離のドライブで車が走行できなくなったら、レッカー搬送以外にも費用がかかります。

宿泊費用、帰宅のための交通費、現地でのレンタカー代、修理後の車の搬送費用などです。

これらが手厚い(サービスメニューが多く、かつ無料の範囲が広い)のが以下の自動車保険です。

長距離ドライブでのトラブルに強い

  • ソニー損保
  • チューリッヒ保険
  • 日新火災

ソニー損保とチューリッヒ保険とは、金額の上限を設けていません。ただし、宿泊費はビジネスホテルの料金が基準とか、グリーン車やファーストクラスの料金は補償外とか、レンタカーは24時間以内とか、個別の制限はあります。

また、日新火災は金額の上限を設けていますが、宿泊費用1人あたり3万円、帰宅費用1人あたり5万円と、かなりゆとりがあります。

逆に、これらの費用が出ない自動車保険もあります。

  • イーデザイン損保
  • AIG損保
  • 楽天損保

また、これらのサービスを、ロードサービスではなく、特約(代車・レンタカー費用の特約など)で提供している自動車保険も複数あります。特約ということは、保険料がかかります。

自動車保険に求める条件がある程度固まったら、見積もりを一通り集めて、比較検討しましょう。

保険料を目にすることで、有力案がひっくり返ることは、よくあります。

たとえ補償プランが確定しきっていなくても、早めにおもな商品の見積もりを比較する方が、検討全体がスムーズに進みます。

とは言え、複数の自動車保険の見積もりを、条件をそろえて作成するのは、時間と手間がかかりますし、ミスの心配があります

そこで、無料の一括見積もりサービスをおすすめします。

1回の入力で、主な自動車保険の見積もりが、一気にお手元にそろいます。

その後、内容を変えて再見積もりすることもできます。

このサービスの利用者は、平均して保険料を年間約35,000円節約されているそうです。

【付録①】ロードサービスについて、よくある疑問をもとに、Q&Aを作成しました。

ロードサービスについての、よくある質問を一覧にし、Q&A形式で回答を作成しました。

質問:自宅でのトラブルにも対応してもらえますか?

回答

ロードサービスは、原則として、事故は発生場所に制限されません。

自宅での車のトラブルでも、利用できます。

ただし、個々の応急対応の利用条件をクリアできない場合があります。

たとえば、キーを車内に置き忘れたのではなく、単純に紛失したときは、ロードサービスの対象外です。

また、自宅でのガス欠やスタック(雪やぬかるみにタイヤをとられる)に、対応しない自動車保険があります。

質問:高速道路でのトラブルにも対応してもらえますか?

回答

高速道路や自動車専用道路でのトラブルでも、一般道と同じように利用できます。

高速道路のトラブルでは、現場に駆けつけるときやレーカー搬送のときに、高速料金が発生します。

その分を、追加で請求されることは、原則としてありません。

質問:車検切れの車にも対応してもらえますか?

回答

車検が切れても、保険の契約が有効に継続していれば、自動車保険そのものは有効です。

よって、原則として、ロードサービスを利用できます。

ただし、自動車保険によっては、制限を設けています。それぞれのロードサービスのご利用条件を確認してください。

質問:ロードサービスを使うと、等級は下がりますか?

回答

ロードサービスのみを使うのであれば、翌年の等級が下がることはありません。

ロードサービスとは別に、その事故のために保険から保険金等が支払われたら、等級は下がります。

ただし、自賠責保険(強制保険)のみ利用して、任意保険の補償を使わなかったら、等級には影響ありません。

質問:車の修理中の代車費用は、ロードサービスから出ますか?

回答

自動車保険によっては、ロードサービスのメニューの中にレンタカー費用の補償があります。

ただしこれによって補償されるのは、走行できなくなった車のかわりに目的地に到着するためのレンタカー費用です。

そのため、24時間以内の費用に制限している自動車保険が多いです。

というわけで、通常は(修理が24時間以内に終わる場合を除き)、修理中の代車費用をカバーできません

修理中の代車費用を補償してもらうためには、そのための特約をつける必要があります。別に特約保険料がかかります。

質問:ファミリーバイク特約にもロードサービスはありますか?

回答

ファミリーバイク特約に入っていても、原付バイクのトラブルは、ロードサービスの対象になりません。

原付バイクのロードサービスが必要でしたら、バイク保険加入しましょう。

なお、JAF会員であれば、会員が運転するバイクもロードサービスの対象になります。

質問:1日自動車保険にもロードサービスはありますか?

回答

スマホやコンビニなどで手軽に入れる、1日自動車保険にも、ロードサービスは付いています。

1日自動車保険は、慣れない他人の車を運転するときによく使われます。ロードサービスは必須です。

ただし、損保会社によっては、一般的な自動車保険のロードサービスより、サービス内容を縮小(宿泊費用・帰宅費用・レンタカー費用をカットする等)しています。

入るときに、よく確認してください。

【付録②】自動車保険とJAFのロードサービスを比較しました。

ロードサービスというと、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)が有名です。

自動車保険とJAFのロードサービスでは、中身がどう違い、どちらがお得でしょうか?

JAFのロードサービスは会員向けサービス

JAFは、会員向けサービスとして、ロードサービスを提供しています。

会員でなくても対応してくれますが、その場合は、作業内容に応じて費用が発生します。

たとえば・・・

バッテリー上がり 13,130円
パンク 13,330円
キー閉じこみ 15,230円
燃料切れ 16,770円

会員になると、これらが無料になります。

ただし、部品代や消耗品代(ガソリン等)などは、実費を別途請求されます。

ロードサービスの違いを比較

自動車保険が優れている点、JAFが優れている点を、比較表にまとめました。

自動車保険が優れている点
  • 無料でレッカー搬送する距離が長い(JAFは15kmまで)。
  • 商品によっては、宿泊費用、帰宅費用、レンタカー費用、修理後の車両搬送費用も出る。
  • 燃料切れのとき、一定量(10リットルが主流)の燃料代は無料になる。
  • サービスのための保険料はJAFより安い(下に具体例)。
JAFが優れている点
  • JAF会員が運転していたら、他人の車でもサービス対象(自動車保険は契約車両のみ)。
  • 故障以外が原因のトラブル(鍵の紛失、チェーンの着脱等)にも対応してくれる。
  • 利用回数の制限がない。
  • 二輪以上の脱輪・落輪など、状況が悪いときも、対応してくれる。
  • パンクしたがスペアタイヤがない、というような、一次対応ができないときも、修理等応急対応してくれる。

それぞれ優れている点・劣っている点があって、優劣を一概には言えません。

ただ、現場でやってくれる内容にかんしては、JAFの方が手厚いです。

費用は自動車保険のロードサービスの方が安い

JAFの会費は以下のようになっています(個人会員、家族会員の例)。

  • 入会金 2,000円(1回だけ)
  • 年会費 4,000円

上でご案内したセゾン自動車火災やチューリッヒ保険の保険料に比べると、JAFの方がかなり高いです。

ただし、上でご覧いただいたように提供されるサービス内容が違うので、コストパフォーマンスの高低は、一概に言えません。

両方に入ると、優遇措置はあるけれど・・・

JAF会員であり、かつロードサービスのある自動車保険に加入している人に向けて、損保会社とJAFとで話し合って、優遇措置を実施しています。

自動車保険の利用回数制限が緩和される、JAFの無料の範囲が広くなる等です。

長距離走行が多い人にとって、両方に入る価値はあるかもしれません。

しかし、サービス内容の大半が重複していますから、ほとんどのドライバーにとっては、金銭的なムダの方が大きくなります。

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